iPhone 4Sの発売からまもなく3カ月。ここに来てスマートフォン市場の流れがはっきりとしてきた。2011年11月のスマートフォン販売ランキング(BCN調べ)を見ると、ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)とKDDI(au)から販売されているiPhone 4Sのうち5モデルが10位までにランクインした。さらに旧機種のiPhone 4も9位に入っている(図1)。ちなみに11位もau版のiPhone 4Sとなっていて、2社の6モデルがすべて上位に入っている。
アンドロイド陣営で上位にランキングされたのは、サムスン電子の「ギャラクシー」シリーズと、ソニー・エリクソンの「エクスペリア」シリーズ。ここで注目したいのは「ギャラクシー S II LTE」が6位に入ったこと。発売日は11月24日だったので、わずか1週間でランキングに入る台数を販売したわけだ。
ギャラクシー S II LTEは、下り最大37.5Mbpsで通信が可能な「Xi(クロッシィ)」に対応したのが特徴。2011年11月以降、NTTドコモは「Xi」、auは「WiMax(ワイマックス)」、ソフトバンクは「ULTRA PHONE(ウルトラフォン)」という下り最大21M〜40Mbpsの高速通信に対応したスマホを次々に発売している(図2)。スマートフォンでは映像や画像、アプリなど大容量のデータをやり取りするため、通信速度がより重要になっている。一方、こういった高速通信に対応したアンドロイド端末と比べるとiPhone 4Sの通信速度は遅い。ソフトバンク版で14.4Mbps、au版では3.1Mbpsにとどまる。
さらに、ドコモやauの高速通信対応スマホなら、Wi-Fiルーターのように使える「テザリング」機能によって、パソコンからインターネットへ接続できるのもメリットだ。通信費用も3G回線によるテザリングに比べて大きく抑えられていて、出張や旅行のときだけ利用するといったパターンでも気軽に使える。
12月には高速通信に加えて、ワンセグやおサイフケータイ、防水などにも対応した富士通の「アローズ」シリーズなども発売された。今後はさまざまな特徴を持つ機種から選択できるアンドロイド搭載スマートフォンの巻き返しもありそうだ。
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