米マイクロソフトが、スマートフォン向けの無料アプリを立て続けに投入している。同社のスマートフォン用OSであるWindows Phone版だけでなく、米アップルのiPhone/iPad(iOS)版や、米グーグルのAndroid版も提供。マルチプラットフォーム化を進めている。
2011年12月12日に公開したのは、メモアプリ「OneNote」のiOS版だ(図1左)。米国では2011年1月からiPhone向けに提供していたが、これをバージョンアップして日本語に対応。と同時に、画面が大きいiPad向けの提供も始めた。
OneNoteは、同社のOffice製品の一つ。テキストや画像、音声、Webページなどを「ノート」にまとめて保存し、検索・整理できる。パソコン上のOneNoteで作成したノートは、同社のオンラインストレージ「SkyDrive」上に保存して、常に同期した状態にできる。このSkyDrive 上のノートを、いつでもどこでも閲覧・編集できるようにするのが、スマートフォン向けのOneNote。Windows Phoneは標準で同アプリを搭載しているが、今後はiPhoneやiPadでも利用できる。
同じくSkyDriveと連携するスマートフォン向けアプリが「SkyDrive」だ。2011年12月13日に、Windows Phone版とiOS版を同時公開した。SkyDrive上にアクセスしてファイルを閲覧したり、内蔵カメラで撮影した写真や動画をSkyDriveにアップロードしたりできる(図1右)。Windows Phoneには標準でSkyDriveとの連携機能があるが、文書と写真は別々に管理する仕組み。一方、SkyDriveアプリを使うと、パソコンのフォルダーと同様、文書も写真も1カ所にまとめて管理できるようになる。フォルダーの作成や削除も行える。
同社は2011年末にかけて、無料のオンラインサービス「Windows Live」を強化した。秋以降、Webメールサービスの「Hotmail」に迷惑メール対策などの機能を追加。11月29日にはSkyDriveのユーザーインタフェースを改善した。スマートフォン向けSkyDriveアプリの提供も、こうしたサービス強化の一環となる。
これら2つのアプリには、現状はまだAndroid版がない。ただ同社は、2011年10月3日にAndroid向けのHotmailアプリを公開しており、同12月に公開した「Lync 2010」のアプリでは、Windows Phone、Android、iOSの3つに対応した。OneNoteやSkyDriveのアプリも、将来Android版が出る可能性はある。
とりわけクラウドサービスでは、必要なときに機器や場所を問わず利用できることが、ユーザーにとって一番のメリットとなる。マイクロソフトとしても、自社の製品にユーザーを囲い込むのではなく、他社のプラットフォームへの対応も進めながら、幅広い利用を促す必要性を感じているようだ。
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