携帯電話の各キャリアでは、通話の急増による通信障害を防ぐため、「発信規制」の仕組みを用意している。東日本大震災では、地震発生直後に関東から東北地方にかけての広い範囲で、8割から9割の通話規制を実施した。このため家族や友人と連絡を取ろうにも、全く通話できないという状況に陥ったのだ。
通話への発信規制が続く中、影響が比較的小さかったと言われるのが「パケット通信」である。メールやTwitterが使えたのも、パケット通信が利用できたからだ。一部には、スマートフォンにインストールした無料の通話ソフト「Skype(スカイプ)」が役立ったという声も聞かれる。スマートフォンから電話をかけると発信規制の対象になるが、パケット通信を利用するSkypeの通話機能は規制を受けずに済んだのが理由だろう。
Skypeの特徴は、負荷を分散しやすい通信方式を利用して、音声や映像をやり取りすること。主にパソコン向けに開発されてきたが、昨年から今年にかけて、スマートフォン向けの公式アプリをリリースした(図1)。パナソニックやソニーといった家電メーカーもAV機器のネット機能を強化する目的で、薄型テレビやブルーレイディスクレコーダーなどにSkype機能を取り入れ始めている(図2)。広がってきたSkypeの利用環境。セットアップをして普段から家族や知人同士で通話できるようにしておけば、いざというときの連絡手段になり得る。
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