気軽な“ささやき”が人気の秘密
一部のネットユーザーを評して、「ツイッターホリック」と批判的に指摘する声が出始めている。これは、ささやきブログと呼ばれる「ツイッター」を使いすぎて「中毒」になっていることを指す新語だ。それほど多くの人が、ツイッターのとりこになっている。
ツイッターとは、2006年に生まれたサービス(図1)。ユーザーはそれぞれ、ふと思ったこと、今やっていることなどを、わずか140字以内で表現して投稿する。このような、さまざまな人の気ままな“ささやき”が、意外に面白いのだ。
そんなものが本当に面白いのかと、疑問に思う人もいるかもしれない。ところがツイッターは、今や世界のトップサイト13位にまでのし上がるほどの人気ぶり。ビジネスとしても有望視されており、投資家がこぞって資金を注ぎ込んだ結果、現在の企業価値は、何と10億ドルに上る。
ツイッター人気を支えるのは、その気軽さだ。140字という制限があるため、文章を吟味して書き上げるというより、思ったことを、思ったときに、そのまま発信することがほとんど。しかも、いつも言い足りない感じが残るので、必然的に次々とささやくことになり、多くの利用を引き出すのだ。
最近は、各界の著名人も参加しており、中には数百万の人がフォローする(常時、発言を読めるようにすること)ほど人気を集める例も出てきた(図2)。規模が拡大するのに伴い、楽しみ方も変わってきている。写真も投稿できるように、機能拡張を受け持つ外部サイトも登場している(図3)。このほか、報道の新しい手法として活用されたり、マーケティングツールとして重要視されたりと、もう“ささやきブログ”には収まらない存在となった。
だが、ツイッター人気の急拡大は、思わぬ弊害も生み出している。ここに来て、相次いでツイッターの使用を禁止する動きがあった。
たとえば、米国務総省は、米軍関係者の日常的なささやきが、軍事上の機密事項を明らかにする危険性があるとして、ツイッターの利用を禁止した。また、プロバスケットボールを統括するNBAも、選手やコーチなどに、試合中のツイッターを禁止すると打ち出した。
これも、ツイッター人気の過熱ぶりを示す一面だろう。もはや、増え続ける“ささやき”の勢いは止まらなさそうだ。
[注]「ブラックベリー」は、米国で人気のスマートフォン。筆者は、普段はブラックベリーでツイッターを利用していたと思われる
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