ASUSTeK Computerは2009年6月下旬、Mini-ITX規格の小型マザーボード「ITX-220」を日本市場で発売した。2008年夏にAtom 230(1.6GHz)が登場してから、自作PC市場ではAtom 230やデュアルコアのAtom 330を搭載した小型のマザーボードがいくつも登場している。ITX-220はそうしたAtom搭載のマザーボードとよく似た仕様としながら、より性能の高いCeleron 220(1.2GHz)を搭載した点が特徴だ。実勢価格も約1万円と、Atom 330搭載のマザーボードと大差ない。日経WinPC編集部はITX-220を入手、性能や消費電力を測定した。
Celeron 220(1.2GHz)は、「Conroe-L」の開発コード名で呼ばれていたCPUコアで、1世代前となる65nmプロセスのCore 2シリーズと内部の設計は同じ。1次キャッシュは命令、データ共に32KB。2次キャッシュは512KB。FSBは533MHzだ。キャッシュとコアを削減し、動作周波数を低くすることで消費電力を抑えた。通常のシングルコアCeleronだとTDP(熱設計電力、実使用上の最大消費電力)は35Wだが、Celeron 220(1.2GHz)は19Wと低い。
Atomは消費電力と製造コストの削減を目的とした専用設計のCPU。Atom 230は4W、デュアルコアのAtom 330は8WとデスクトップPC向けとしてはTDPが非常に低いのだが、Core 2シリーズが採用している「Coreマイクロアーキテクチャー」と比べて動作周波数当たりの性能は低い。ITX-220は、Atomよりも性能が高い小型PCを作るためのマザーボードといえるだろう。
ITX-220の主な仕様を下にまとめた。
| チップセット | Intel 945GC+ICH7 |
|---|---|
| ソケット | Celeron 220(1.2GHz)がオンボード |
| 形状 | Mini-ITX |
| 拡張スロット | PCI×1 |
| メモリー | DDR2-533×2 |
| 最大メモリー容量 | 4GB |
| ストレージ | Serial ATA 3Gbps×2 |
| サウンド | HD Audio対応5.1チャンネル(VIA VT1705) |
| ネットワーク | Gigabit Ethernet(Realtek Semiconductor RTL8112) |
Celeron 220(1.2GHz)は、新しいCPUではない。1年以上前にIntel自身がSiS662チップセットを搭載した「D201GLY2A」というMini-ITXのマザーボードを出している。ITX-220は、Atom搭載マザーボードでよく使われている、「Intel 945GC」チップセットと組み合わせている点が目新しい。I/Oコントローラーは「ICH7」だ。
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