ネット視聴者が過去最高に
インターネットでビデオやテレビ番組を見る人が増えている。
調査会社コムスコアがこの2月に発表した数字によると、米国のネットユーザーは2008年12月に143万本のオンラインビデオを視聴した。これは過去最高だという。中でもユーチューブを含むグーグル関連サイトのシェアは41・2%とダントツ。それにフォックスインタラクティブ、ヤフー、バイアコム、マイクロソフトが続いている。
注目株は、シェアはまだわずかだが、急速に勢いを増しているハルだ(図1左)。ハルは、NBCユニバーサルとニュースコープ(フォックスを傘下に持つ)の合弁会社。2008年2月にサービスを開始した。
ハルが提供するのは、フォックスやNBCユニバーサル、ワーナーブラザーズ、ソニーピクチャーズなど130社以上の制作による、1000に及ぶテレビ番組や映画。つまり、プロが製作したコンテンツが中心だ。それをテレビと同等の画質で楽しめる。これがユーチューブと大きく異なる点だ。
ハルに続くのはジュースト(図1右)。スカイプの創設者らが設立、スタートはハルより早い。配信サーバーに頼らないピア・ツー・ピア(P2P)技術を使って、高速なストリーミング配信を実現し、テレビと同じ映像サイズでビデオが見られると注目されている。
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図1 左がハルの画面。豊富なラインアップを、テレビ放送と同等の画質(480p)で楽しめる。日本のテレビ局と提携するなど、他にないコンテンツでブランドを確立しつつあるジューストも注目株(右)
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ジューストの場合、画面サイズは十分だが、画質は前述のフルには劣る。またコンテンツのラインアップでも、フルが各テレビ局との提携をバックに人気番組を数々掲載しているのに対して、ジューストはメジャーな番組揃えという点では及ばないようだ。
ただし、ジューストはユーザーや独立系制作会社によるコンテンツを配信しているのに加え、最近は日本テレビ放送網[注1]、吉本興業、ヴィズメディア(小学館、集英社の合弁会社)と提携し、日本のコメディ番組やアニメを数々アップし始めた。米国内ではニッチな動画サイトとして熱狂的なファンを捉える可能性を秘めている。
これ以外にも、テレビ局が独自に行う配信も、ユーザー参加型のサービスを合わせて提供することなどにより、格段に広がってきているのが目に付く(図2)。こうした動きを受け、パソコン画面でテレビを見る習慣は着実に定着しつつある。
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図2 3大ネットワークのCBSでは、番組のライブ配信中にチャットできるサービスなど、新たな試みに挑戦。オバマ大統領の就任式では、CNNがSNS[注2]と提携し、人気を呼んだ
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[注1]日本テレビ放送網は、ハルを通じた番組配信も手がけている
[注2]ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)大手の「フェースブック」と提携した
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