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2009年3月2日 page:1/4次へ

スペインの携帯電話見本市で垣間見た、日本のケータイ技術力

石川 温=ケータイジャーナリスト

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(執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 スペインのバルセロナで開催していた世界最大級の携帯電話展示会「Mobile World Congress 2009」(以下、MWC)が2009年2月19日(現地時間)、閉幕した。会期中、筆者は現地を取材で訪れ、世界中の携帯電話メーカーや関連企業の展示ブースを片っ端から回り、業界キーマンにも数多くインタビューすることができた。その結果を踏まえ、今回のMWCを総括してみたい。

 筆者にとり、今回のMWCにおける最大の取材テーマは、「本当に日本の携帯電話機メーカーは、世界で国際競争力がないのだろうか?」だった。昨今、日本国内では、携帯電話機に関して日本メーカーの国際競争力の低下を嘆く意見が目に付く。なぜなら、グローバルな視点で見ると日本メーカーのシェアは圧倒的に低くなってしまったからだ。かつて総務省は日本の携帯電話ビジネスの将来を議論するために「モバイルビジネス研究会」を主催したが、その席でもメーカー幹部が「もはや世界市場での敗北を宣言するのか」と研究会メンバーに詰め寄られるシーンがあった。

 実際はどうだったか。今回のMWCでは、日本企業としてNEC、NTTドコモ、東芝、パナソニック モバイルコミュニケーションズなどが出展していた。が、残念ながら、携帯電話機単体について言えば、各社とも展示会場内においえて存在感は薄かったと言わざるを得ない。どちらかといえば、次世代携帯電話サービス向けの基地局など、通信事業者向けの設備の展示に力を入れており、端末は日本市場で投入済みの製品を申し訳程度に展示しているだけだった。

 唯一、目立っていたと言えなくもないのは東芝。MWC開催直前にネット上でリークされ、携帯電話好きの敏感なユーザーの間で話題になっていた「TG01」を大量に展示していた。ブースの位置が目立たない場所だったためか人がまばらな感じだったのが残念だった。一方、フィンランドのノキア、英国ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ、そして韓国メーカーのサムスン電子、LGエレクトロニクスといった海外企業は、いずれも斬新な製品を大量に発表し、いずれのブースも勢いがあり常に人山でごった返していた。


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