マイクロソフトは2008年下半期に、日本語入力ソフト「IME 2007」の修正プログラムを公開する。日経パソコンの取材で明らかになった。IME 2007は、2007年1月に発売された「2007 Office system」に付属する日本語入力ソフト。発売以来、インターネット上などで変換結果に疑問を投げかける声が多数投稿されていた。
この修正プログラムでは、大きく2つの問題点を解消する(下図)。一つは、ときおり奇妙な変換結果が出る問題。本来は1つの単語として変換されるべきものが、複数の文節に分かれてしまう現象が起こる。変換する文字列の末尾の処理に不具合があったことが原因だという。さらに、変換候補を決定するために利用する統計データ(単語と単語のつながりやすさを表すデータ)にも不具合があったという。修正プログラムでは、これらを改修する。
もう一つの問題は、学習の効果が弱いこと。IME 2007では、ユーザーが一度変換候補から選んだ単語が、次回の入力時に第一候補にならないことがある。原因は、IME 2007で学習の仕組みを大幅に変更したこと。従来は直前に使った単語を優先していたが、IME 2007ではユーザーの語句の使用状況の統計を取り、長期間使用した際に最適な候補を出せる方法に変更した。
| 発生していた問題 | 原因 | 修正点 |
| 一単語に変換されるべき語が、複数の文節に分かれて誤った変換結果になることがある | かな漢字変換処理の一部および文法の元データに不具合があった | 不具合を修正 |
| 一度確定した語やユーザー辞書に登録した語が、次の入力時に第一候補にならないことがある | 学習の仕組みを変更したことで、単語を使用/登録した直後の学習の効きが弱くなった | 単語を使用/登録した直後に学習が効くように修正。さらに、長時間使用した場合にも最適な結果が出るようにチューニング |
ただ、この方法では必然的に学習の結果が次回の変換にすぐに反映されにくくなる。そこで、単語を使用したり登録した直後に、すぐに学習が効くように修正。さらに長期間使用した場合にも最適な結果が出るようにチューニングを施すという。
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