パソコンユーザーが長く待ちこがれていた、地上/BS/CSデジタル放送チューナーの単体販売が、いよいよ目前に迫っている。2008年4月7日に解禁が決まるやいなや、パソコン周辺機器メーカー大手のアイ・オー・データ機器とピクセラが相次いで対応製品の発売意向を表明した。バッファローやエスケイネットも、公式発表こそまだだが単体チューナーを発売予定であることを明らかにしている。
ピクセラは大手パソコンメーカーのテレビパソコン向けに、内蔵用チューナーボードの開発・生産を長年手掛けてきた。今回発表した単体チューナーでも、他社が地デジ専用チューナーであるのに対し、ピクセラは唯一地上/BS/CSの3波対応チューナーの商品化を明らかにするなど、存在感を見せている。
日経パソコンでは今回、ピクセラの単体チューナー第1弾である3波対応チューナーボード「PIX-DT012-PP0」を試用する機会を得た。製品の概要と使い勝手などをレポートしていきたい。なお、今回紹介する製品は試作品であるため、仕様や機能が量産品と異なる可能性があることをご了承いただきたい。
まずは外観から見ていこう。PIX-DT012-PP0は、デスクトップパソコンのPCIバスに装着するタイプのチューナーボードである(図1)。PCIバスは、省スペース型や液晶一体型などを除けば、多くのデスクトップパソコンに備えられているため、比較的導入しやすいといえる。とはいえ、ハイビジョン画質の映像をパソコンで処理・表示するには、ある程度の性能を持ったパソコンが必要になる。Core 2 DuoやCore DuoなどデュアルコアCPUであれば問題はないが、それ以前のCPUでは、物理的に装着できたとしても、滑らかなテレビ映像を視聴できない可能性があるので注意したい。
ボードは、チューナーモジュールや復号化/ローカル暗号化LSIなどを集積したメイン基板と、B-CASカードスロットを備えたサブ基板とに分かれている。パソコン内部に装着する際には、2枚の基板がそれぞれ1スロットを占有するので、装着には2スロットが必要だ。1スロット幅に収めてほしかったというのが正直なところだが、現在のところ3波対応のチューナーモジュールが基板上で大きな面積を占めてしまうため致し方ない。将来的にチューナーモジュールが小型化されるのを期待したい。ちなみに、BS/CSチューナーを省いた低価格モデル「PIX-DT050-PP0」は1スロットで装着可能だ(図2)。
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