年末年始の商戦期を迎え、多くの人でにぎわう家電量販店の携帯電話売り場。例年おなじみの光景だが、今回(2010年)は久々に各事業者の販売合戦が激烈になりそうだ。ここ1〜2年市場をリードしてきた米アップル製の「iPhone」や、最新機能を盛り込んだハイエンド端末、華やかなデザインや色の女性向け端末などに加え、米グーグルの開発した携帯機器向けOS「Android」を搭載したスマートフォンが参戦してくるためだ。年内発売のものだけで約10機種、2011年春発売のものも含めると約15機種が一挙に店頭に並ぶことになる。
今回発売されたAndroid搭載のスマートフォンは、一見するとiPhoneと大差なく見える。凹凸の少ない平らなきょう体に、従来の携帯電話より大きい液晶ディスプレイを備え、画面にタッチして操作するインタフェースが主流だ。
大きく異なるのはOS。Androidは、LinuxベースのオープンソースOSにミドルウエアやアプリケーションソフト(以下アプリ)を含む携帯電話向けソフト一式。パソコンにWindowsを入れれば一通りの作業ができるのと同様、携帯電話機メーカーが端末のハードウエアを作り、内部メモリーにAndroidを書き込めば一通りの動作が可能になる。
従来の携帯向けOSは、技術を囲い込んでブラックボックス化し、限られた提携先にのみ巨額のライセンス料を徴収して技術を開示するスタイル。Androidはこの常識を覆した。具体的には、ソフト一式を無償で公開。プログラムの設計図であるソースコードも開示した。さらに、開発に必要なツール群や技術者向けコミュニティーも用意し、端末メーカーがライセンス費用やバグの不安なく自由に使える環境を整えた。
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