各社が最新機能を盛り込む薄型コンパクトモデル。ここでは、この春、最も注目の自動シーン認識機能を備えた各社の売れ筋モデル8台を選出した。実際に作例を撮影して自動シーン認識機能の効果と、画質を比較している。画質については正直な話、晴天下で普通に撮影すればどの製品もきれいに撮れる。
そこで今回は、あえて撮影条件の厳しい逆光と夜景という2種類の状況を選んでテストした。
自動シーン認識機能を持つ製品の中には、逆光時に自動的にフラッシュをONにする「逆光+人物」モードを備えていたり、逆光を認識して自動的に暗く写る部分の明るさを補正したりするものがある。
撮影結果を見ると、ソニー、ニコン、富士フイルムの3製品は「逆光+人物」のシーンモードで撮影した。自動的にフラッシュを発光することで、人物も明るく撮影できている。ペンタックスは「人物」モードながらフラッシュを自動発光した。ただ、フラッシュが強すぎるためか全体的に白っぽい写真になった。
オリンパスイメージング、キヤノン、パナソニックの3製品は、「オート」「人物」のためフラッシュは発光しなかったが、人物も明るく撮れていた。これは、カメラが逆光を認識して自動的に暗部補正した結果だと考えられる。カシオ計算機も逆光で人物を明るく撮る機能を持つが、他社製品と比べて人物は暗かった。
次に夜景の結果を見てみよう。まず注意したいのはオリンパスイメージングだ。自動シーン認識モードにしているとフラッシュの設定を自分で変更できない。作例もフラッシュを発光してシャッター速度が高まったため、建物が暗く写った。夜景やフラッシュ撮影禁止の場所では、自動シーン認識機能の使用は避けよう。
夜景の場合、自動シーン認識の認識率が落ちることがあった。富士フイルムとペンタックスの製品は「夜景」と認識せず「オート」で撮影したため、建物が暗くなった。なお、背景を変えると「夜景」と認識できた。
フラッシュをOFFに設定したときや三脚を使ったときしか、「夜景」モードに設定しない製品もある。キヤノン、パナソニックの製品が該当する。ただし、キヤノンは「オート」でも明暗に応じて露出をコントロールするため、建物を明るく撮影できた。パナソニックは「夜景+人物」が使えるため、赤みがかっているものの明るく撮れた。
ニコンとソニーは「夜景」と認識したが、ソニーは建物が暗くなった。ソニーは「夜景」のほかに「三脚夜景」というモードがあり、より明るく撮るには三脚を使う必要がある。その他、カシオ計算機は少し赤みがかっているが「オート」でも建物は明るかった。
以上のように、夜景ではフラッシュの制約、認識率の低下、フラッシュや三脚使用による違いといった問題が発生するので注意が必要だ。
| ●テスト方法 ほぼ同じ位置から光学ズーム倍率を各製品の広角端に設定して逆光、夜景の作例を撮影。最高画質、最大解像度に設定して、自動シーン認識モードで撮影した。フラッシュはオート。撮影時の自動シーン認識の結果、フラッシュのON/OFF、ISO感度、シャッター速度を記載している ※実勢価格は3月11日時点 *1 カッコ内は焦点距離(35mmフィルム換算値) *2 CIPA規格 |
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