最近、消費電力をキーワードにしたPCパーツが製品が増えている。例えば、ASUSとGIGABYTEは省エネマザーボードを投入。変換回路を工夫して無駄なく電力を使えるのが売りだ。ドライブ市場では、低消費電力HDDやフラッシュメモリーを使ったSSDが話題になっている。そこで、日経WinPC編集部では「エコ」をうたう最新製品の性能と消費電力を検証した。
HDDはモーターでディスクを回転させるため、アイドル時でも一定の電力を消費してしまう。しかし、駆動部分が無いSSD(Solid State Drive)なら、消費電力の低減が期待できそうだ。SSDは、フラッシュメモリーを利用した大容量ストレージ。HDDと比べて衝撃に強く、重量も軽い。何より動作音がしないので、静音PCの自作に向く。しかし、非常に高価で、32GBモデルでも3万円前後からだ。では、その実力はどの程度なのか。
今回使用したSSDは、Samsung ElectronicsのUltra ATA/66対応モデル。大きさは2.5インチHDDと同じ。容量は32GBで、価格は5万3000円前後だ。
読み書き速度を調べるために、Sandra XII SP2 Liteの「File Systems」というテストをした。下のグラフ1は、WD Scorpio (320GB)を100%にした相対値だ。SSDは順次読み出しが29%遅いが、ランダム読み出しがHDDと比べて14%速い。ランダム、順次ともに速度は49MB/秒だが、HDDのランダム読み出しが遅いため、SSDの方が相対的に速くなっている。一方の書き込みテストでは、HDDに大きく後れを取った。SSDに複数のファイルのコピーしたところ、Momentus 7200.2の方が速く感じられた。
また、PCMark05の「File Write」を試したときのシステム消費電力を測定した(グラフ2)。HDDを1台搭載したPCにOSをインストールし、そこにテスト対象となるドライブを追加して測定した。SSDのアイドル時は追加HDDなしのときと同じ66Wで、負荷時が80Wだ。2.5インチHDDと比べて、確かに下がっている。しかし、システム自体の消費電力が高いと、その効果も薄まってしまう。SSDが非常に高価で容量が少ないことを考えると、省エネと静音を突き詰めたPCを作るのでもない限り、2.5インチHDDでも十分省電力だろう。
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SSDはフラッシュメモリードライブなので、モーターなどはない。動作音は無音になり、消費電力の低減も期待できる。
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【グラフ1】Sandra XIIのFile Systemsを試した。かっこ内の数字の単位はMB/秒だ。SSDのランダム読み出しの速度は、HDDを超えたが、連続読み出しや、書き込みの速度は追いつかない。
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【テスト環境】CPU:Celeron Dual-Core E1200(1.6GHz)、メモリー:DDR2-800 1GB×2(JEDEC準拠)、マザーボード:GA-P35C-DS3R(GIGABYTE TECHNOLOGY)、HDD:Deskstar 7K80 80GB (システム用に使用、日立グローバルストレージテクノロジーズ)、グラフィックスボード:EN8500GT SILENT/HTD/512M/A(ASUSTeK Computer)、電源ユニット:ZU-400W(アビー)、【OS】Windows Vista Ultimate Service Pack 1 32ビット日本語版
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