米Appleは携帯電話の情報を勝手に収集するとして問題となっているソフトウエア「Carrier IQ」をモバイルデバイス製品に実装していることを認めた。米メディア各社(InfoWorld、AllThingsD、TechCrunchなど)が現地時間2011年12月1日に報じたもので、Appleは同ソフトウエアの使用をやめる方針も明らかにした。
Carrier IQは、モバイルサービスを手がける米Carrier IQのソフトウエアである。同社のWebサイトでは、「携帯電話からのデータを分析して提供し、モバイルキャリアとデバイスメーカーがユーザーのモバイル体験について優れた洞察を得られるようにする」と説明している。
ところが、米GoogleのモバイルOS「Android」の研究者Trevor Eckhart氏が、Androidデバイスに搭載されているCarrier IQはキー入力からSMSメッセージやWeb閲覧履歴など、あらゆる情報を収集可能と指摘し、物議を醸していた。同氏によれば、Carrier IQはデバイスの奥深くに埋め込まれており、ユーザーの手でこのソフトウエアを削除することはほとんど不可能だという(米CNET News)。
同氏はAppleのモバイルOS「iOS」については確認していなかったが、「chpwn」の名で知られるiPhoneハッカーが自身のブログで、「iOS 3」のときからCarrier IQが実装されていると報告した。
メディア各社によると、AppleはモバイルOSの最新版「iOS 5」でCarrier IQのサポートをやめており、将来のソフトウエアアップデートで完全に同ソフトウエアを削除するとの声明を発表した。さらに「Appleに送信されるすべての収集データは事前に必ずユーザーの承認を受けており、暗号化して匿名で送られる上、個人情報は含んでいない。キー入力やメッセージ、その他の個人情報は決して記録していないし、今後もそのようなことは行わない」と述べている。
またCarrier IQは、「当社の製品はユーザーのキー入力を記録したり、使用を追跡したりしていないし、収集した情報を第三者に販売などしてない」との声明を出している。
なお、米AT&Tと米Sprint、台湾HTC、韓国SamsungはCarrier IQをプリインストールしていたことを認めているが、米Verizon Wireless, カナダResearch in Motion、フィンランドNokiaは否定している(InfoWorld)。
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