東芝パソコンシステムは、記憶素子にSLC(Single Level Cell:2値)タイプのNAND型フラッシュメモリーを採用したSSDを、2010年10月にも出荷する。長期間使用する組み込み機器の内蔵ドライブを主な用途とし、HDDの代替製品として展開する考え。2010年5月12〜14日に東京都内で開催されている「組み込みシステム開発技術展」(ESEC)に、容量8GBの試作機を参考展示している。
同社の親会社である東芝もSSD事業を手掛けているが、東芝は記憶素子としてMLCタイプのNAND型フラッシュメモリーを使用しており、東芝パソコンシステムはSLC品に特化して事業展開することで東芝とのすみ分けを図る考えだ。
試作機は片面実装で、16GビットのNANDチップを表面に4枚実装している。NANDチップは東芝製。フラッシュコントローラーは米シリコン・モーション・テクノロジーの「SM2242」を搭載する。「東芝はコントローラーも内製しているが、MLCのNANDチップに特化してチューニングしておりSLCには適さないため、他社のコントローラーを採用した」(東芝パソコンシステムの説明員)。
2.5インチHDDからの置き換えが容易にできるよう、小容量だが2.5インチサイズのきょう体を採用している。容量を8GBとした理由については「現行のWindows Embeddedは、2GBもあればプログラム一式を十分に格納できる。信頼性を確保しつつコストを抑えたいユーザーに向けて製品を展開していきたい」(説明員)。価格は「64GBのMLC搭載SSDと同程度を考えている」(説明員)という。
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