マイクロソフトは2010年4月22日、オフィススイートの次期版「Office 2010」を6月17日に一般発売すると発表した。これに合わせて、Office 97〜2003に搭載されていたヘルプ機能「Officeアシスタント」のキャラクターの一つ「冴子先生」を利用したプロモーションを展開する。
Officeアシスタントは、Office 97の目玉機能の一つとして搭載されたヘルプ機能で、標準ではイルカ(名前はカイル)のキャラクターがユーザーの質問に答える形で、Officeの操作方法などを教えた。キャラクターとしては、英語版の標準キャラクターである「クリッパー」、魔法使いの「マーリン」、猫の「ミミー」、中国語版に由来する「孫悟空」などがいて、Office 2000では3Dのキャラクターへと進化した。ところが、Office XP以降、Officeアシスタントは標準で非表示の扱いになり、Office 2007ではとうとう機能自体が消えてしまった。「思った通りの回答が得られない」「画面上で動き回るのが邪魔」などと酷評するユーザーもいて、あまり評判が良くなかったためとみられる。
そんなOfficeアシスタントの中にあって、一部のユーザーに絶大な人気を誇っていたのが冴子先生だ。名前から分かる通り、日本生まれのキャラクターで、オレンジ色の衣服が印象的なアニメ風の女性キャラクターである。ファンの中には、Excelのマクロ(VBA)を駆使して、冴子先生をモデルにしたゲームソフトを作成するユーザーがいるほど。そんな人気にあやかり、Office 2010の普及を促進しようというのが、今回のプロモーションだ。
具体的には、冴子先生をモデルにした実際の女性「冴子先生2010」をイメージキャラクターとして起用し、全国でセミナーやイベントを実施する。4月25日から、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡などで計20回以上のセミナーを開催し、6月17日からは大手量販店などでデモやイベントを行う予定。また特設サイト「冴子ちゃんねる」で動画やブログ、Twitterを配信。Office 2010のTips情報などを公開する。
同社では4月上旬から「冴子先生プロジェクト(仮)」というサイトを立ち上げ、部分的に冴子先生の復活を予告してきた。Twitterのアカウントも用意していたところ、4月22日午前の段階で、「予想を超える反響。まだ何もつぶやいていないのに、フォロワーが1000人を超えている」(同社業務執行役員インフォメーションワーカービジネス本部本部長の横井伸好氏)という人気ぶりだという。なお、Office 2010のヘルプ機能に冴子先生は登場しない。
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