米マイクロソフトは2010年2月11日、Windows 7向けの新たな更新プログラムを提供することを明らかにした。Windows 7を不正に利用できるようにする「アクティベーション(ライセンス認証)回避ツール」を検出する。2月16日から、Windows Update(Microsoft Update)などを通じて提供する。
同社によれば、アクティベーションを回避して、海賊版のWindows 7(不正にコピーされたWindows 7)を使えるようにするツールが多数出回っているという。そういった海賊版やツールにはウイルスが含まれている場合があるので、利用することはとても危険であるとしている。
例えば、あるドイツ企業の調査によれば、インターネットで入手した海賊版Windows 7およびアクティベーション回避ツールの32%には、悪質なプログラムが含まれていたという。
そこで今回、マイクロソフトでは、Windows 7用のアクティベーション回避ツールを検出する更新プログラム「Windows Activation Technologies Update for Windows 7」を開発。同社サイトやWindows Update経由で提供することにした。
今回の更新プログラムをインストールすると、プログラムはパソコン内を調査。アクティベーション回避ツールを検出した場合や、使用しているWindows 7が海賊版だった場合には、画面上にそのことを伝えるダイアログを表示。詳細情報や正規のWindows 7を入手する方法なども提供する。加えて、壁紙を無地の画面に切り替える。その後も、警告は定期的に表示される。
更新プログラムは90日ごとに実行される。現在、同プログラムは70種類以上のアクティベーション回避ツールに対応。新しく出現したツールにも対応できるように、ツールのシグネチャ(定義ファイル)はインターネット経由で随時更新されるという。
今回の更新プログラムは、Windows 7のすべてのエディションを対象に開発したが、最初は、Home Premium、Professional、Ultimate、Enterpriseの4エディションを対象に配布するという。まず、「正規のMicrosoftソフトウェア」サイトにおいて、2月16日に配布を開始。2月17日からは、同社の「ダウンロードセンター」サイトでも配布する。2月末には、Windows Updateにおいて「重要な更新(優先度の高い更新プログラム)」として提供を開始する。
同社では、今回の更新プログラムは、危険なツールからユーザーを守るために提供する「ボランティア」であることを強調。使いたいユーザーにだけ使ってほしいとしている。例えば、企業向けの更新プログラム配布サービス「Windows Server Update Services(WSUS)」経由では提供しないという。Windowsの自動更新機能経由で提供するかどうかについては言及していない。
また、今回の更新プログラムが、ユーザーを特定できるような情報を収集しないことも強調している。
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