
ヤフーの井上雅博社長(写真)は、千葉市・幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2009」で開催されたキーノートスピーチで「Yahoo!Everywhere構想」について語った。Everywhere構想とは、場所や時間を問わず、携帯電話やテレビなどどんな端末からでも使いやすいサービスを提供するという考え。Yahoo!JAPANの事業戦略のひとつとして従来から紹介されている。
一般の人がインターネットに接続する時に利用する機器としては、携帯電話とパソコンが圧倒的に多い。インターネット白書2009の調査によれば、携帯電話(76.3%)、デスクトップパソコン(62.3%)、ノートパソコン(62.0%)という数字だ。ただし、その他の機器が、徐々にではあるが増加傾向にある。2008年の同調査の数字と並べると、Wiiが7.7%から9.0%に、ニンテンドーDSやDSiなどが6.5%から8.5%に、PSPが2.6%から5.7%に、液晶テレビが3.6%から5.0%となっている。
井上社長はこの数字を引用したうえで、携帯電話やパソコン以外のデバイスからでもインターネットを利用する人が増えていることを強調。今後さらに増えれば、インターネットにつながっている時間自体を増やせるという。「違うデバイスでインターネットに接続する利用者向けに、どんなサービスを開発していけばいいのかが課題」(井上社長)とし、同じサービスを増やすのではなく、デバイスの特性を考えた上で利用シーンにあったサービスを展開することが大切だと語った。
具体的には、インターネット利用とテレビ視聴の関係を例にして説明。スカパーJSATの「現代テレビ考2009」によれば、10代や20代の若い女性の9割弱がテレビを見ながらインターネットを利用しており、テレビとネットの「ながら利用」は顕在化しているのだという。
ながら利用では、テレビを見ながら気になったワードを検索するため、テレビ放送と、インターネット検索エンジンの検索急上昇ワードランキングの上位は連動する。井上社長はこれを受け、これまでは各デバイスの利用時間を拡大することに重きをおいてきたEverywhere構想だったが、今後は「2つのデバイスから同時にインターネット接続するダブルスクリーン、3つのデバイスから接続するトリプルスクリーンと、複数のデバイスから同時に接続することを考えていかなければならない」という考えを示した。
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