セキュリティ企業の米マカフィーは2009年9月24日、個人情報を狙うサイバー犯罪の現状をまとめた報告書を公開した。それによると、パスワード収集を目的としたウイルス(悪質なプログラム)がここ数年で急増しているという。
マカフィーによれば、パソコンに保存されているパスワードを盗むウイルス(パスワードスティーラー)や、キーボード入力されたパスワードを記録するウイルス(キーロガー)が急増中。2007年から2008年にかけては、それまでの累計の4倍近くの新種・亜種が出現したという(図1)。
パスワードを盗む手口も“巧妙”になっているとする。例えば、「SilentBanker(サイレントバンカー)」と名付けられたウイルスは、Internet Explorer(IE)のプラグイン(BHO:ブラウザー・ヘルパー・オブジェクト)として動作。ユーザーが入力した情報や、Webサーバーから送られた情報を盗み取る。SSLを使っていても、暗号化される前の情報や復号された後の情報を記録するため、盗聴を防げない。
キーロガー対策として利用されるソフトウエアキーボード(バーチャルキーボード)に“対応”したウイルスもある。ソフトウエアキーボードとは、パソコンの画面上に表示されるキーボードのこと。画面上のキーボードをマウスでクリックしてパスワードなどを入力する。
「Zbot(ゼットボット)」と呼ばれるウイルスなどは、ソフトウエアキーボードで入力されたパスワードを盗む。実行されると、ユーザーのマウス操作を監視。左クリックされた際に、マウスカーソル周辺の画面を記録し、JPEG画像ファイルとして保存する(図2)。
攻撃者が狙うパスワードとしては、以前はオンラインバンクなどで使われるものが主流だったものの、2006年以降はオンラインゲームにシフト。オンラインゲームのアイテムなどをお金に換える「RMT(リアル・マネー・トレード)」が盛んになっているためだという。
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