イオンとピクセラは2009年9月4日、4980円と低価格の簡易地上デジタルチューナー「PRD-BT102-PA1」を9月19日に発売すると発表した。2011年7月のアナログ放送停波後もアナログテレビを使いたいユーザーに向ける。
ピクセラは6月に、アナログテレビ向けの簡易チューナー「PRD-BT100-P00」を発売していたが、実勢価格は8000〜9000円程度であった。今回の製品は、(1)電子番組表(EPG)からの視聴予約機能を省く、(2)リモコンのボタン数を減らす、(3)各社製テレビのリモコン機能に対応したボリューム調整機能を省く、(4)基板サイズを縮小し幅と奥行きを短くする、(5)パッケージを簡素なものにする――などの改良により、量産コストを削減した。また今回の製品は、発売当初はイオン限定で10万台を出荷。「ジャスコ」「サティ」などイオン系列の481店舗で販売する。「イオンに対して直接、まとまった数量を出荷することで単価を抑えた」(ピクセラ)ことも低価格化に寄与したとする。一方、EPGや緊急警報放送の自動受信機能などは従来製品同様に盛り込んでいる。
アナログテレビ向けの簡易チューナーをめぐっては、情報通信審議会が2007年8月に取りまとめた「地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割」第4次答申において「アナログ受信機を使い続けることを望む国民のニーズに対応するため、アナログ受信機に接続してデジタル放送を視聴するための最小限の機能を有する簡易チューナーが早期に安価に市場に出回ることが必要」「フランスや英国、米国で販売されている簡易チューナーの価格を踏まえ、我が国でも2年以内(2009年夏まで)に5000円以下の簡易チューナーを視聴者が望めば入手できるような環境を整えるようにすることが望まれる」と提言していた。
この答申が発表された当初、メーカー各社は5000円という価格の実現は困難との見方を示していた。その後、これまでに10社以上が簡易チューナーを発売し、店頭での実勢価格も徐々に値下がりしていたが、それでも8000〜1万円程度にとどまっていた。5000円を切る価格の簡易チューナーの発売は、主要メーカーでは初めてとみられる。
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