Kingston Technologyは2009年6月、2.5インチHDD互換の低価格SSD「SSDNow V Series」を発売した。同社は企業向けに「SSDNow E Series」、個人向けに「SSDNow M Series」を販売している。V Seriesはそれらの下位モデルとなる。インターフェースはSerial ATA。
V Seriesには、デスクトップPC向けとノートPC向けがある。それぞれ64GBモデルと128GBモデルがあり、いずれもデータ移行用ソフト「Acronis True Image HD」が付属するほか、デスクトップPC向けには3.5インチベイに取り付ける金具、ノートPC向けにはUSB接続のSerial ATAドライブ用外付けケースが付属する。実勢価格はデスクトップPC向けの64GBが約1万5000円、128GBが約2万7000円。ノートPC向けはそれらよりも若干高い。
コントローラーとフラッシュメモリーはいずれも東芝製。コントローラーチップには「TC58NCF602GAT」、フラッシュメモリーはMLC(Multi Level Cell)タイプで「TH58NVG6D1DTG20」と書かれている。キャッシュメモリーは搭載せず、フラッシュメモリーは表面に8個、裏面に8個搭載する。日経WinPC編集部はデスクトップPC向けの128GBモデルを入手、性能を評価した。
テスト環境は以下の通りだ。
「CrystalDiskMark 2.2」(ひよひよ氏作)でテストのデータ量を1000MBにしたときの結果は、順次読み出しで126.9MB/秒、順次書き込みで90.36MB/秒。データ量を512KBにしたときのランダムアクセスでは、読み出しが119.8MB/秒、書き込みが13.34MB/秒。公称値の読み出し100MB/秒、書き込み80MB/秒を上回るが、最近のSSDとしては、あまり速くない。
128GBモデルの実勢価格が3万2000円程度の「SSD S592」シリーズ(A-DATA Technology)の32GBや、2万5000円程度の「SSD Jシリーズ」(CFD販売)の64GBを順次読み出しで40MB/秒以上、ランダム読み出しで20MB/秒以上下回る(グラフ1)。順次読み出しは最新のHDDより遅い。ディスク当たり容量が500GBのHDD「Barracuda 7200.12」(1TB)は130.7MB/秒であるため、SSDNow V Seriesは4MB/秒程度下回る。
順次書き込みは、実勢価格が4万5000円前後で速さに定評ある「Vertex Series」やHDDよりは遅いものの、SSD S592シリーズやSSD Jシリーズと同程度だ。ランダム書き込みは遅い。データ量を「500MB」「100MB」「50MB」にしたときは55M〜65MB/秒の結果だったが、データ量を1000MBにすると、13MB/秒と極端に遅くなった。これは何度測定しても変わらなかった。
「Sandra 2009」(SiSoftware)の「File Systems」の結果はグラフ2の通り。全体の傾向は、CrystalDiskMarkと変わらない。順次アクセスは読み出しが102.8MB/秒で書き込みが54.8MB/秒、ランダムアクセスは読み出しが101.2MB/秒で書き込みが6.3MB/秒だ。ランダム書き込みはこちらも遅いが、「SSD Jシリーズ」も9.8MB/秒と遅いので大きな差は無いともいえる。
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