
米Dell社は、『Twitter』を活用して300万ドルの売り上げを生み出したという。
もちろん、それは一夜にして成し遂げられたことではない。Dell社は2年前から、Twitter上のDell社製品アウトレット・ストア『@DellOutlet』を運営し、着実にフォロワー数を増やしてきた。DellによるTwitterの利用は、紛れもなく商用目的で、有名人など1人も登場しないが、60万人のフォロワーがいる。
Dell社のブロガー、Stephanie Nelson氏によると、「保証付きの新装整備品、少々難ありの製品、未開封のキャンセル返品製品」に関するTwitterアウトレット・ストア経由の売上げは200万ドル分にのぼるという。さらに、TwitterからDellの正規ストアへ行き、製品の新規購入につながった額は100万ドルにのぼると推定されている。
Twitterアカウントのフォロワー数やTweet数を解析するサービス『TwitterCounter』によると、Dell社の60万人というフォロワー数は、最もフォローされているTwitterユーザーの上位50に迫るものだ。[衣料品販売の]『@Zappos』や、[航空機チケット販売の]『@JetBlue』、[食料品販売の]『@WholeFoods』といったブランドと比べてもひけをとらないという。
DellのTwitterでの戦略は、わざわざ書くまでもないだろう。「Twitterでしか手に入らない製品、Dell Outletの提供品、Dell Outlet独自の更新や情報を取り混ぜて提供すること」にある。
Twitterの登場以前は、企業が広く世間の人々に情報を発信し接点を増やそうとすると、その手段は、勧誘の電話をかけたり電子メールを送ったりすることしかなかった。そういった手法は、宣伝効果が期待できる反面、ダメージをもたらす可能性も秘めており、「消費者を攻撃する加害者」として非難されるリスクと常に隣り合わせだった。
だが、Twitterを使えば、聞きたくない相手を怒らせることなく、自分の言いたいことを好きなだけ言うことができる。一般の人には事実上まったく害を及ぼさない、理想的な販促・マーケティング用ツールと言えるのではないだろうか。さらに良いのは、最大のファンがいる口コミ市場がそこに生まれ、自分自身のフォロワーに情報を再配信してくれるところだ。
300万ドルというのは、Dell社にとってはおおむね「誤差の範囲内」といえる。世界第2位のパソコンメーカーであるDell社の時価総額は260億ドルで、最新の四半期だけでも純利益は2億9000万ドルだ。だがこれは「はした金」でもないし、事実上ほとんど費用をかけずに手にした儲けでもある。
[Twitter幹部は今年5月、ビジネス向けツールを新設し、チャージする方針であることを表明している]

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