アップルは6月9日、次期Mac OS「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」を発表した。「Mac OS X 10.5 Leopard」のアップグレードとして、2009年9月から販売を開始する。1000以上あるMac OS Xのプロジェクトの、90%に改良を加えたという。
「Snow Leopard」では、デスクトップ操作画面の「Finder」の反応速度が上がったほか、メールクライアントの「Mail」でメッセージをロードするスピードが85%、検索速度が最大90%アップしているという。Mac OS X独自のバックアップツールである「Time Machine」では、初回のバックアップにかかる時間を最大50%短縮している。アプリケーションアイコンの格納場所である「Dock」と複数の画面を簡単に切り替えて管理できる「Expose(エクスポゼ)」を統合し、64ビット版Webブラウザーの「Safari 4」では、Nitro JavaScriptエンジンのパフォーマンスが最大50%向上、プラグインが原因となるクラッシュへの抵抗力も高めているという。また、OSのデータ容量を従来版に比べ半分のサイズにシェイプアップ、インストール後のHDD空き容量は最大6GB増える。
このほか、「Finder」「Mail」「iCal」「iChat」「Safari」などのアプリケーションが、初めて64ビットに対応した。大容量のRAMを使用できるようになり、システムのパフォーマンスが向上する。32ビットのアプリケーションとの互換性も維持している。さらに、マルチコアプロセッサーを有効活用する「Grand Central Dispatch」 (GCD)やグラフィックスプロセッサーを描画処理以外にも利用する「OpenCL」といった新技術を搭載し、システム全体の反応を向上させている。
マルチメディアコンポーネントのQuickTimeも、プレーヤー画面のデザインを一新した「QuickTime X」へとバージョンアップし、ビデオの鑑賞・録画や切り取りのほか、YouTubeやMobileMe、iTunesへの投稿が簡単にできるようになる。また、「iCal」が「Microsoft Exchange Server 2007」をサポートし、「Exchange」の情報を「Snow Leopard」の中でシームレスに使用することも可能だ。
米国での希望小売価格は、Mac OS X 10.5 Leopardを所有している場合、シングルユーザーライセンスが29ドル、5人まで使える「Family Pack」が49ドル。旧バージョンである「Mac OS X 10.4 Tiger」からアップグレードする場合は、「Mac OS X Snow Leopard」「iLife '09」「iWork '09」を含む「Mac Box Set」のシングルユーザーライセンスが169ドル、「Family Pack」が229ドルで用意されている。日本での販売価格については、後日あらためて発表される予定。

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