コーレルは2009年4月21日、定番ペイントソフトの新バージョン「Painter 11」を発表した。Windows Vista/XP用とMac OS X(10.4または10.5)用があり、いずれも5月22日に発売する。希望小売価格は通常版が6万2790円、アップグレード版が3万1290円。競合するアプリケーションのユーザーなどを対象にした特別優待版は5万2290円。アカデミック版は3万3390円。ダウンロード版は通常版が5万2290円、アップグレード版が3万1290円。
コーレルは同日、記者説明会を開催した。冒頭に、同社の堺和夫社長が同社製ソフトの基本コンセプトを解説。「アナログの感覚を形にできるデジタル製品」「初心者に対する使いやすさと長く使い込める懐の深さの両立」などを挙げ、Painter 11もその1つであるとした。
続いて、Corelのロバート・マクドナルドプロダクトマネジャーが登壇し、Painter 11の新機能を解説した。Painter 11の目玉の1つは、描画に使う「ブラシ」の強化。新たに40種類を追加した。「鉛筆」と「チョーク」は、タブレットのペンの傾きを検知し、ペンの角度に応じて描画が変わる。例えば、ペンを立てると細い線、寝かせると幅広の線になる。「マーカー」は重ね塗りに対応した。一度書いたところで、ペンを離してから再度塗ると、色が変化する。「ペン」では、速度に合わせて幅が変わるようになった。動きが速いと細い線、遅いと太い線になる。
このほか、色の選択や混ぜ合わせに使う「ミキサーパレット」「カラーパレット」の使い勝手を改良した。これまで、パレットの大きさは固定だったが、Painter 11では自由に大きさを変えられる。微妙に異なる色を選択しやすくなった。このほかの新機能としては、変形ツールの改良、PNG形式のサポート、アドビ システムズの「Adobe Photoshop」とのファイル互換性の向上、処理速度の向上などがある。
新機能の解説のあとは、Painterの初期のバージョンから使い続けているという、イラストレーターの寺田克也氏が登壇。Painter 11でイラストを描きながら、「印刷所などがデジタル入稿に対応したころに、仕事をデジタルベースに切り替えた。そのきっかけとなったのがPainter」「この書き味だったら、印刷物であれば絵の具などのアナログ素材の絵と見分けがつかないのではないかと思った」と自身の体験を語った。

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