マイクロソフトは2009年3月19日、数学や科学の学習・教育を支援するソフトウエア「Microsoft Math 3.0」(以下、Math)の日本語版を発売した。店頭でのパッケージ販売は行わず、同社のダウンロード販売サイト「Microsoft Store」でのみ販売し、価格は4935円。
Mathは、同社が初めて国内に投入する製品だが、海外では英語版を中心に50カ国で販売の実績があり、高い評価を得ているという。日本語版の開発に当たっては、横浜国立大学教育人間科学部の根上生也教授が監修した。主に中学生から大学の教養課程で学ぶ学生のレベルを想定している。
主な機能としては、フル機能の関数電卓を搭載する。約100種類の関数に対応したグラフ機能付きの関数電卓で、解法を表示したり、式をグラフ化したりできる。関数電卓に似たイメージが画面に表示され、そのボタンをクリックして操作できるほか、タブレットPCでは手書き入力にも対応する。
数学や物理、化学で使用する主な公式や方程式を一覧でき、その公式に値を代入して計算可能。「Word」にも数式を作成する「数式エディタ」が搭載されているが、数式エディタの式ハ単なる文字列(画像)にすぎない。これに対し、Mathで作成した数式は、数式としての機能を備え、値を変えれば計算結果も変わる。方程式における定数を変化させると、それがグラフにどう影響するかをアニメーションで確認する機能もある。
単に解を導くだけでなく、解に至るまでの段階を説明するステップ・バイ・ステップ機能も装備。指導者のいないところでの、自習にも役に立つ。発表会に駆けつけた監修者の根上教授は、「世の中の8割の学校が受験指導のような数学教育をしている。それは数学の先生方が、受験指導以外の教え方を知らないため。今回、監修を引き受けたのは、Mathを使って教育界を変えていきたいと考えたから。Mathのステップ・バイ・ステップ機能などは、解法の理解に大いに役立つし、数学のできない生徒こそ、Mathを使って数学の面白さを体感してほしい」と語った。
2009年4月1日からは政府機関、法人、教育機関向けにボリュームライセンスでも提供する。ボリュームライセンスについては、全国の同社製品取扱店で販売する。
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