富士通フロンテックは2009年3月18日、カラー電子ペーパーを搭載した携帯端末「FLEPia(フレッピア)」を発売した。電子書籍の購入・閲覧、「Office」ファイルのほか、電子メールやWebサイトの閲覧などの機能を備える。価格は9万9750円。同社のWebサイト「FLEPiaワールド」で販売する。発売から2年間で5万台の出荷を見込む。出荷開始は4月20日から。
ディスプレイは8型で解像度は768ドット×1024ドット。電磁誘導方式のタッチパネル機能を有する。操作は本体下方のボタンのほか、付属のデジタルペンを使ってディスプレイ上から行う。表示の書き換え速度は64色表示の場合で1.8秒、4096色表示で5秒、26万色表示で8秒。きょう体の大きさは幅158mm×高さ240mm×厚さ12.5mm、重さは385g。本体の色は白と黒の2色を用意する。
OSにはWindows CE 5.0を搭載した。通信機能はIEEE 802.11g/b準拠の無線LAN、Bluetooth Ver.2.0に対応する。パソコンとUSBで接続できるほか、4GBまでのSDカードが利用可能。
バッテリー駆動時間は、64色表示で1分当たり1ページ更新する場合で約40時間。
電子書籍のビューワーソフトには、シャープの「ブンコビューア(XMDFファイル対応)」とボイジャーの「T-Time(.bookファイル対応)」の2つを搭載する。これらの形式であれば、約2万冊の電子書籍を取り込める。表示可能なファイル形式はJPEG、PDF、Word、Excel、PowerPointなど。
富士通フロンテックでは電子書籍販売サイト運営のパピレスと提携し、独自のオンライン書店「ふれっぴ屋」を公開し、FLEPiaで閲覧できる書籍を販売する。ふれっぴ屋で購入したデータは最長1週間、再ダウンロードが可能。
FLEPiaは2007年4月から一部法人向けにサンプル販売をしてきた。今回発売した一般向け製品では、従来製品と比較して、画面の明るさとコントラストをそれぞれ1.5倍高めたほか、書き換え速度を1.7倍に上げた。通信機能にBluetoothを追加し、携帯電話を利用した通信を可能にした。ディスプレイは26万色表示にも対応した。
米国では電子ブックリーダーの市場が急拡大している。米アマゾンが発売した「Kindle」は2007年11月の発売以来、初代機、第2世代機の総出荷台数は50万台以上とみられる。ソニーが米国で販売している「Sony Reader」も2006年10月発売以来、第3世代機までの総出荷台数は20万台以上。
一方、国内では電子書籍の売り上げ自体は伸びているが、電子ブックリーダー市場は立ち上がっていない。現に、ソニー、パナソニックは相次いで電子ブックリーダーの製造から撤退した。富士通フロンテックの利根廣貞 経営執行役常務は「国内の出版社は、コピー問題への懸念などから電子書籍にはなかなか積極的に取り組む状態になっていない。コンテンツを保護するための管理体制も含めて協議を続け、FLEPiaが電子書籍市場の起爆剤となるような形で取り組みたい」と述べた。
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