マイクロソフトは2008年12月16日、ハードウエア開発者向けイベント「Windows Hardware Engineering Conference 2008 Tokyo(WinHEC 2008 Tokyo)」を開催。日本の開発者に対して、次期OS「Windows 7」を公開した。
WinHEC 2008 Tokyoは、2008年11月5日から7日までに米国で開催されたWinHECを日本の開発者向けにアレンジしたもの。基調講演にはマイクロソフト ディベロップメントのプリンシパル グループ プログラム マネージャ プランニング & PC エコシステム 陣内裕輔氏が登壇(写真1)。Windows 7におけるVistaからの改善点を中心に講演した。
Windows 7を開発するに当たって、特に重視した点は互換性、信頼性、パフォーマンスの3つだという。例えば、互換性を維持するために、Vistaで利用できるドライバーの95%をWindows 7で利用可能にした。信頼性に関しては、パートナー企業との連携強化によって、ユーザーに不便を強いないパソコンに仕上げていくとした。「Windowsという単体ではなく、ソフトやサービス、デバイスなどを開発するパートナーと“同期”して、パソコンを進化させていく必要がある」(陣内氏)。パフォーマンスは、「X-perf」というツールを使い、DVD再生時のCPU使用率がVistaよりも低いことを示した(写真2)。
デモは、「デバイスとプリンター」と「デバイスステージ」について時間を割いた。デバイスとプリンターとは、Windows 7で新設したデバイスを統合管理する画面。パソコンに接続したデバイスやプリンターを表示し、そこからアプリケーションを起動したり、設定を変更したりできる(写真3、写真4)。
デバイスとプリンターの画面には、メーカーがデバイスのメタデータを提供することで、デバイス固有の画像を表示できるようにした。今までは、USBメモリーやSDカード、マルチカードリーダーなどを接続すると、マイコンピューター上で、アイコンがすべて同じように表示されるため、どれがどの機器だか判断しにくかった。メタデータがあれば、どのリムーバブルディスクか判断しやすくなるのだ。
来年早々に登場する予定のWindows 7のベータ版に合わせて、デバイスのメタデータは約300種類も用意されており、そのうち国内メーカーが提供するものが200種類ほどあるるという。
一方のデバイスステージは、デジタルカメラやプリンターをパソコンにつなぐと表示される専用画面。周辺機器メーカーがデバイスステージに対応していれば、1つのエクスプローラー画面内で、対応ソフトの起動、PDF形式の取扱説明書の表示、オンラインサービスの閲覧、などが可能になる(写真5、写真6)。
基調講演後に行われたプレスブリーフィングでは、ミニノートに関しても言及。「Windows 7で、ミニノート用のバージョンを作る予定はないが、(容量が少ないSSDやHDDでも)利用可能なように現在調整中」(陣内氏)だという。その方法の一つとして、Windowsに含まれるドライバーの数を減らすことも検討しているとした。
例えば、現在、Windows Vistaには5000以上の機種に対応するプリンタードライバーが入っており、それに約300MBもの容量を使っている。そういったものを、2〜3年前までの機種に限定し、古い機種に関してはオンラインから自動でダウンロードできるようにするといったことも考えているという。

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