セキュリティ企業の米シマンテックは2008年11月24日、インターネットで不正に取引される個人情報などに関する調査結果を発表した。それによると、売りに出されていた個人情報などの総額は、1年間で2億7600万ドル(1ドル97円換算でおよそ268億円)。その3割は、クレジットカード情報だったという。
詐欺などによって盗まれた個人情報は、インターネットで売買されている。取引の場となるサーバーを、シマンテックでは「アンダーグラウンド・エコノミー・サーバー(underground economy servers)」と呼び、その実態を継続的に調査している。今回発表されたのは、2007年7月1日から2008年6月30日までの調査結果。
それによると、上記期間中に、同社が観測していたサーバーで販売されていた“商品”の総額は2億7600万ドル。商品数(広告数)は6万9130。最も多かったのは、他人から盗んだと思われるクレジットカード情報で、全体の31%を占めたという。
カード情報の価格は、10セント(10円弱)から25ドル(およそ2400円)。まとめ売りされていることも多い。それらの利用限度額の平均は4000ドル(およそ39万円)以上。シマンテックの計算によれば、売りに出されていたカードの潜在的な価値の総額は53億ドル(およそ5141億円)に上るだろうとしている。
カード情報の次に多かったのは銀行口座情報で、全体の20%を占めた。口座情報の価格は10ドルから1000ドル。残高の平均額はおよそ4万ドルだったという。
アンダーグラウンド・エコノミー・サーバーでは、メールアドレスやフィッシング詐欺用のツールなども売買されている。メールアドレスは低価格で、アドレスを収めたリスト(ファイル)1Mバイト当たりわずか30セント(およそ29円)。詐欺用ツールの平均価格は10ドル以下だという。
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