2008年9月22日
勝村 幸博=日経パソコン
セキュリティ企業であるフィンランドのエフ・セキュアは2008年9月19日、新たな迷惑メール(スパム)を確認したとして注意を呼びかけた。メールの内容は、迷惑メール送信事業者が自社のサービスを宣伝するもの。迷惑メールに記載した連絡先アドレスに「迷惑メール対策」を施していることが特徴。
迷惑メールの送信事業者が、自社のサービスや商品(メールアドレスのリストなど)を宣伝する迷惑メールを送信することは少なくない。今回確認されたのもその一つ。宣伝文句をPDFファイルにしてメールに添付し、自社の設備やリストを使って多数のユーザーに送信したものと考えられる。PDFファイルにしたのは、メール本文の内容から迷惑メールかどうかを判断する対策製品を回避するためだと思われる。
添付されたファイルによれば、同事業者は63億件のメールアドレスを保有。いずれも“新鮮な”アドレスであり、最近では2008年6月にアップデートしたとしている。また、AOLやHotmail、Yahoo!、Gmailといった“有名どころ”のアドレスは2000万件以上で、100万件については、アドレスだけではなく、氏名や住所、誕生日、国といった個人情報も持っているという。
そのほか、SMSのアドレスも多数所有していることをアピール。中東各国のSMSのアドレスリストを販売しているという。例えば、100万件以上のアルジェリアのアドレスを5999ドル、エジプトのアドレスを3999ドルで販売するとしている。エフ・セキュアのスタッフによれば、この事業者のように、インターネットメールだけではなくSMSのアドレスも販売する事業者が増えているという。
もう一点、今回の迷惑メールの特徴としてエフ・セキュアが挙げているのが連絡先アドレス。「info [at] bulk-mail [dot] org」として、自動的にアドレスを収集するプログラム(ロボット)に拾われないようにしている。これは、メールアドレスをWebページに掲載する際によく使われる基本的な迷惑メール対策。この事業者は、迷惑メールを送信する立場ではあるが、自分たちは受け取りたくないのだろうと、同社スタッフは推測している。
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