米レノボは、サンフランシスコで開催中のコンピューター技術者向け会議「Intel Developer Forum(IDF)」の会場において、2008年10月に米国で発売予定の低価格ミニノート「IdeaPad S10」を展示した。
今回のIDFでは、Windows XPをプリインストールした実機を、来場者が自由に触れる状態で展示。同製品は8月4日に発表したばかりで、ほとんどの来場者にとって初めて実機を見る機会であった。このせいもあってか、同社ブースに1台だけ置いてあったS10の周りは、常に多くの来場者で混み合っていた。
展示品で確認したところ、CPUは他の低価格ミニノートと同様、Atom N270(1.6GHz)。展示品のメモリーは1GBだったが、「標準で512MB、最大1.5GBまで増設できる」(レノボの説明員)とのこと。記憶媒体はHDDで、容量は80GB。プリインストールOSはWindows XP(SP3)。バッテリー駆動時間は「3セルのバッテリーパック使用時で2.5時間、6セル使用時で5時間」(レノボの説明員)という。
きょう体の左側面にはUSB、アナログRGB、メモリーカード(SD)の各端子が、右側面にはUSB、LAN、ExpressCard、マイク、イヤホンの各端子がそれぞれ設けられている。他社の低価格ミニノートではUSBを3端子設ける製品が多いが、S10ではUSBを1端子減らし、代わりにExpressCardとすることで差異化を図っている。
液晶ディスプレイは10型横長。台湾アスーステック・コンピューター(ASUSTeK、ASUS)の「Eee PC 901」や台湾エイサーの「Aspire one」は8.9型横長で、これらの製品よりも若干大きくなっている。これに伴い、キーボードもいくらか余裕を持って大きめに作られており、筆者が試した限りでは比較的入力しやすいと感じた。なお、展示品のキーボードにはいわゆるWindowsキーがなく、代わりに家を模したマークのキーが置かれていた。このことから、Windows XP版だけでなくLinux版も用意するものとみられる。
レノボのノートパソコン「ThinkPad」は、旧IBM時代から一貫して神奈川県大和市の事業所で開発されているが、「S10は大和事業所で開発したものではない」(レノボの説明員)という。台湾メーカーからのODM(original design manufacturing)形式による調達とみられる。
日本での発売時期が気になるところだが、「おそらく2009年になるだろう。社内では、第1フェーズでの投入市場として米国や中国などが挙がっているが、日本はその中に入っていない。第1フェーズでの発売が一段落した後、第2フェーズ以降での発売になる」(レノボの説明員)とのことだった。
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