動画投稿サイト「ニコニコ動画」を運営するニワンゴは2008年7月2日、日本映画製作者連盟(映連)など権利者団体3法人との間で、著作権を侵害している投稿動画への対応策について合意に至ったと発表した。違法動画の速やかな削除を行うことなどを明記している。
今回合意した権利者団体はほかに、日本動画協会、日本映像ソフト協会。今回の合意文書では、3団体の会員企業が著作権を持つ動画と、それを二次利用して創作した動画(MAD動画)のうち、著作権保有者に無断で投稿されているものを対象として、(1)ニコニコ動画に既に投稿されている違法動画を削除する(2)新規に投稿された動画をニワンゴが監視し、明らかに著作権侵害とニワンゴが判断したものを速やかに削除する、の2項目をニワンゴが行うことを明記している。
ニワンゴの親会社であるドワンゴの広報によると、3団体との話し合いは2007年秋ころから継続して行っていたという。ニワンゴは今回の3団体以外にも、同じ時期から多くの権利者団体と協議をスタートさせている。この結果、2008年3月には在京キー局6社と、同年4月には日本音楽著作権協会(JASRAC)と著作権侵害対策で合意しており、今回の3団体との合意も同じ流れにあるものといえる。
ニコニコ動画は会員数を順調に伸ばしている一方で、テレビ番組などを違法に投稿した動画に対する権利者団体からの批判も多い。権利者側と協議の上、違法動画の削除に関するガイドラインを明確にすることで、違法動画対策を進めていく狙いがあるとみられる。このほかニコニコ動画では、コンテンツホルダーから正式にライセンスを獲得した公式動画の配信や、サイト上での広告配信なども行っており、権利者団体との合意形成によりこれらの事業の拡充に向けた地ならしをする狙いもありそうだ。
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