インテルは2008年5月30日、今後発表を計画している新製品や技術動向に関する記者説明会を開催した。米インテル上席副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長のパトリック・ゲルシンガー氏が来日。高性能製品から小型製品に至る製品群の将来動向について語った。
パトリック・ゲルシンガー氏はまず、高性能コンピューターの技術動向を紹介。高性能コンピューターは天気予報、財務分析、医療用画像、ゲノム研究などの分野で利用されている。同氏によると、2008年時点で1秒間に実行できる演算命令は500兆回、性能指標で500TFLOPS(テラフロップス)に達する。さらにムーアの法則に従えば、2030年ごろには100万倍以上の性能になり、正確な気象予測が可能になるという。
新製品としてはまずサーバー向けCPUの「Itanium」シリーズに、現行製品と比べ最大2倍の性能向上があるという「Tukwila」(タクウィラ、開発コード名、以下同様)を投入する。もう一つのサーバー向けCPU「Xeon」シリーズでも、2008年後半に「Dunnington」(ダニングトン)を投入。Dunningtonは1つのCPUダイにデュアルコアCPUを3つ搭載することで計6つのCPUコアを備える。45nmの製造プロセス技術を採用する。
デスクトップやノート向けのCPU「Core 2 Duo」シリーズなどでは、2008年末に次世代のCPU「Nehalem」(ネハレム)を量産開始する。NehalemはCPUコアを最大8つ搭載でき、マルチスレッディング技術を備える。CPUとチップセットの接続には従来のFSB(フロント・サイド・バス)ではなく、より高速な新開発の「QuickPathインターコネクト」を採用する。また、インテルでは初めてCPU内にメモリーコントローラーを統合し、メモリーへのアクセスを高速化する。
2009年には、CPUにNehalemを採用したノートパソコン向けのプラットフォーム「Calpella」(カルペラ)の投入を予定している。ほかにも、高精細な動画などの処理に長けたCPU「Larrabee」(ララビー)を開発中。Larrabeeは多数のCPUコアを搭載し、動画処理に特化したキャッシュを搭載するなど新たな技術を盛り込む。
インターネットの閲覧に特化した「ネットブック」と呼ぶ製品のほか、MID(Mobile Internet Device)向けのCPU「Atom」シリーズとして2008年に「Menlow」(メンロー)を投入。HD(High Definition)動画の再生に対応し、小型かつ低消費電力を実現する。2009年には、Menlowと比べて待機時の消費電力を10分の1以下に削減した「Moorestown」(ムーアズタウン)の投入を予定している。
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