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Atomは、米インテルが開発した小型機器向けの新しいCPUです。同社のパソコン向けCPUと互換性を確保しながら、消費電力を大幅に抑えたという特徴があります。これまでパソコン向けCPUを搭載できなかった携帯機器にも同社製CPUを載せられるようにし、CPUの出荷台数を飛躍的に増加させることを目指した戦略商品です。
「Core 2 Duo」や「Celeron」といったパソコン向けCPUは、いずれも「x86」という1つの系列に属するCPUです。「8086」という20年以上前のCPUを源流として、動作周波数を高めたり、さまざまな演算命令や省電力機能を追加したりといった拡張を重ねて現在に至っています。一方でAtomは、演算命令などはこれまでのx86系CPUと共通化していますが、消費電力の大幅な低減を図るため、CPUの内部回路を一から開発し直したといいます。それとともに、高速化処理に使う論理回路を一部省いて構造を簡素化し、CPUを小型に、価格も従来製品の半分以下にしました。Atomの開発により、低価格デスクトップや低価格ミニノート、「WILLCOM D4」のようなMID(mobile internet device)にインテル製CPUを載せられるようにしました。処理性能も、Celeronと同程度の実力といわれています。
真っ先にAtomを採用したのは低価格ミニノートです。低価格・低消費電力、かつx86向けのWindowsやWindows用の膨大なソフトウエアをそのまま動かせるという特徴を生かしたのです。
低価格ミニノートの成功によりAtomの知名度は急速に広がっています。とはいえ、パソコン向けCPUでは圧倒的な勢力を誇るインテルも、MIDやさらに小型のスマートフォン市場では他社を追う立場です。これらの市場では、英ARMが開発した技術を元に世界中のLSIメーカーが製造している、いわゆるARM系CPUなどのライバルがいます。
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