HTTPとは、HyperText Transfer Protocolの略で、HTMLといったHyperTextを転送するために作られたプロトコルです。
HTTPの基本は、以前解説したSMTPなどと同じく、クライアントがサーバーに対して要求(リクエスト)メッセージを送り、これに対してサーバーが応答(レスポンス)メッセージを送り返すというものです(図5)。
このHTTPには、最初に作られたHTTP/1.0(RFC1945)と、機能を強化したHTTP/1.1(RFC2616)の2つがあります。現時点では、HTTP/1.0も有効なプロトコルとして残っており、この2つのプロトコルが共存している状態です(RFC1945は、HTTP/1.1のRFCで置き換えられてはいません)。ただし、機能的にはHTTP/1.1は、1.0を強化したものになっています。そのため、ここではHTTP/1.1を中心にして解説することにします。なお、HTTPには、最初に作られた俗にHTTP/0.9と呼ばれるバージョンがありますが、これはRFC1945に含まれています。
HTTPでは、サーバーとクライアントが直接通信しない場合があります。例えば、プロキシ・サーバーなどを介して通信する場合です。これは、例えば、ファイアウォールによって守られた企業内ネットワークからインターネットにアクセスする場合などに使われます。HTTP/1.1では、こうした通信経路の途中に入るものを、その動作によりプロキシ、ゲートウエイ、トンネルの3つに分類しています(図6)。
| 【プロキシなど】 |
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図6 HTTP/1.1では、サーバーとクライアントの間に入るノードとして、プロキシ、ゲートウエイ、トンネルを定義している。プロキシは、透過的に入り、レスポンスなどのキャッシュやデータ変換を行うもの。ゲートウエイは、HTTPプロトコルを別のプロトコルに変換してサーバーにアクセスするもので、トンネルは、単にHTTPを通過させ、リクエストやレスポンスを変化させない。
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プロキシは、前述のような使い方のほか、純粋にトラフィックを軽減するキャッシュ・サーバーとして使う、あるいは文字コードを変換するなどの使い方があります。ゲートウエイ・サーバーは、プロトコルを変換する機能を持ち、HTTPでWeb以外のサービスを利用する場合に使います。
例えば、Webメールのように、Web経由でメールを読むサーバーなどがこれに相当します。トンネル・サーバーは、単純にリクエストとレスポンスを通過させるもので、プロキシと違って、リクエスト、レスポンスのメッセージを変化させません。トンネルには、例えば、通信の記録だけを行うようなサーバーが考えられます。
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