では、この仮想メモリーの仕組みをもう少し深く観察してみよう。まずは、ハードディスク上での「退避先」だ。その実体はCドライブにある「pagefile.sys」という、普段は見えないファイルである。これは「ページングファイル」もしくは「ページファイル」と呼ばれる。通常はWindowsの起動ドライブに不可視属性のファイルとして用意される(図15〜図18)。大きさは環境によって異なるが、一般的にはメモリーの約1.5倍になっている。
| ●退避先のページングファイルは不可視の「pagefile.sys」 |
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図15 Cドライブを開いて「ツール」→「フォルダオプション」を選択。「表示」タブで「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックを入れ、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外す
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図17 マイコンピュータ(Vistaではコンピュータ)を右クリックして「プロパティ」を選択。「詳細設定」タブで「パフォーマンス」欄の「設定」をクリック
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図18 「詳細設定」タブで現在のページングファイルのサイズを確認できる
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「ページ」という言葉は、メモリーが一定サイズのブロック単位で管理されることに由来する。通常のWindowsでは4KBを最小単位としてデータの退避と復帰が行われる。この最小単位をプログラミング用語で「ページ」と呼ぶ。また、ハードディスクへの退避を「ページアウト」、退避させたデータをメモリーに復帰させることを「ページイン」という。両者を合わせて「スワップ」(swap、交換)と呼ぶこともある。
なお、pagefile.sys以外にもページングファイルのように働くファイルがある。EXEやDLLなどプログラム本体のファイルだ。プログラムは通常、読み出し専用で変更されないため、pagefile.sysにページアウトされない。不要になったらメモリー上から破棄され、必要になると元のプログラムファイルから読み込まれる。一種の読み出し専用ページングファイルのような扱いで、このような仕組みをメモリー・マップト・ファイルと呼ぶ。

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