パソコンにとって、ディスプレイやプロジェクターなどの表示装置は必要不可欠な周辺機器だ。
ディスプレイの主流は、CRTから液晶に代わり、大型化や高精細化が進んでいる。また、最近では、大型ディスプレイを利用して、さまざまな情報をユーザーに伝える「デジタルサイネージ」(電子看板)も広がりつつある。
一方、プロジェクターは、ビジネスプレゼンテーションやホームシアターに加えて、フィルムを使わずに3Dなどの映画を上映する「デジタルシネマ」での利用も拡大している。
ワールドワイドでディスプレイとプロジェクターを扱うNECディスプレイソリューションズの丸山好一社長に、同社の戦略とマーケットの最新事情を聞いた
当社の事業の柱は、ディスプレイとプロジェクターです。売上比率は、6対4くらいでディスプレイが上回っています。当社の売り上げの8割以上は海外市場でのもので、日本を含むアジア・オセアニア地域での売り上げは3分の1弱です。
我々の強みは、ディスプレイとプロジェクターの両方で、一般消費者向けから中上級者向けまで、すべてのタイプの製品をそろえていることです。これは世界的に見てもユニークです。ビジネスプロジェクター、30型以上の大型ディスプレイである「パブリックディスプレイ」とも、2009年度上期(4〜9月)の世界シェアが2位となっています(英フューチャーソース コンサルティング調べ)。
また、こうした製品の単体販売だけでなく、プロジェクターやディスプレイをネットワークでつないだり、ソフトを使ってコンテンツを配信したりすることも含め、個々のユーザーに最適な映像ソリューションを構築できることも、当社の強みだと考えています。
ディスプレイは、パソコン用の一般的な製品のほか、色にこだわるプロ向けの製品、医療用の製品、パブリックディスプレイなどに注力しています。
プロ向けとは、写真家やグラフィックデザイナーといった、色を扱うプロフェッショナルユーザー向けの製品です。医療用とは、レントゲン写真による診断やマンモグラフィーによる乳がん検診に対応した、特殊なパネルを使った超高精細ディスプレイです。ヘルスケアマーケットは、先進国を中心に伸びが期待できる分野です。
パブリックディスプレイは、ワールドワイドでの市場規模が毎年20〜30%も伸びています。デジタルサイネージで活用されるケースも増えています。
プロジェクターは、コモディティ製品から、デジタルシネマ用の製品まで展開しています。また、液晶パネルを使う液晶方式とDMD(Digital Micromirror Device)と呼ばれる表示素子を使うDLP方式の双方を手掛けています。このため、コストや機能を考えながら、ベストな製品をラインアップの最適な位置に組み込んでいけるのです。
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