毎年、1月の中旬から下旬は業界団体の「新年賀詞交換会」があり、小生も旧知の理事・会員企業の皆様に挨拶させてもらっている。2012年は、1月18日にCSAJ(コンピュータソフトウェア協会)、1月26日にJCSSA(日本コンピュータシステム販売店協会)のソレを取材させていただいた。東京電機大学工学部の脇教授、日経パソコン元編集長にして、現東海大学講師の太田民夫氏など、顔見知りの方々と軽口を叩きながらも、業界内でトピックになりそうな話題にアンテナを張ることを忘れない。今年は、はからずも両方の会で、同じ言葉に遭遇した。「ビッグデータ」がソレである。
PCのHDDをアキバで販売してきた過去がある。最初に販売したHDD容量は10メガバイト(間違えではありません)であり、アキバの現役店員を引退したときには“ギガバイト”容量であった。現在のPC関連商品売場を見れば、販売している外付けHDDは“テラバイト”が主流になりつつある。単位ごとに約1000倍ずつ容量が増加しているが、テラバイトHDDとて、一過性の容量に過ぎないと経験則で知っている。ビッグデータで取り扱うデータ容量を見たって、ソレを納得することができるのだ。最低が“ペタバイト”から始まり、“エクサバイト”“ゼタバイト”までも想定しているではないか。
「TwitterやFacebookなどで世界中の人が書き込むなかで生まれるビッグデータ総量はゼタバイト単位ですね。Twitterで約1億人、Facebookで約7億人というヒトが、全世界から好き放題なデータを生成するんですから」とソリューションベンダーで働く部長が話す。「記録メディアに蓄積された大量データ(ビッグデータ)を、どう処理するの?」「具体的な方法は、各企業のノウハウで異なりますが、大まかな技術は同様だと思いますよ」「蓄積されたビッグデータを処理するバッチ処理と生成され続けているビッグデータを捕捉処理する高速ストリームデータ処理ってわけ?」
「よくご存知ですね。高速ストリームデータ処理の典型的事例として、株式取引システムがあることもご存知ですよね?」。株の取引は膨大な量のデータが絶え間なく発生し続けていて、データがエントリーされたら、瞬時に処理することで投資家に必要な情報を、遅滞なく提供している。逆に言えば、遅滞すること自体許されない。東京証券取引所では、株式売買システムの処理量増加に対応するため、TOPIXなどの株価指数をミリ秒レベルで算出し、配信する指数高速配信サービスを開始している。「あのリアルタイムシステムは日立さんのストリームデータ処理技術を採用したはずです」。
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