車の今、未来を見せてくれる「東京モーターショー2011」報道関係者への公開が始まった。今年のモーターショーは24年ぶりに会場を千葉から東京に戻し、首都圏の集客に力を入れる。省エネルギー化、電気エネルギーを使ったCO2の排出量ゼロへの取り組み、パーソナル化など個人の関心を引きたいテーマがいっぱい。そして、その案内パネルではiPadが大活躍。なかでも、日産の使い方はなかなかうまい。独自のアプリを作り込み、ユーザーのニーズに上手に応えている。
今年のモーターショーは3月の東日本大震災に伴う原子力発電所の停止による電力不足、地球規模で求められているCO2排出量の削減などの大問題に正面から立ち向かうメーカーが技術とアイデアを競い合っている。
家庭で使う電力を車載電池から賄うというアイデアは家庭用の蓄電池が簡単に手が出せる価格に落ちてこない現状では、一石二鳥の活用法。日産のブースではプレゼンテーション用ドーム内を電気自動車(EV)の「リーフ(LEAF)」から引き込んだ電力でライトアップしながら解説を進行。一般家庭の約2日分の電力を賄えるという(図1)。
ただし震災時、被災地中心部分の停電では、停電が長引く。そんな場合の電池切れは免れない。従って、システム全体をソーラーパワーで充電するなどのバックアップシステムも完備しなければならないなど、本格的な活用のためには、生半可な取り組みでは間に合わない。また、マンションなどでは仕組み自体、大掛かりなスマートグリッドを構築しなければならないなど、課題も多い。
トヨタは充電時のケーブル配線などを排するために、電磁誘導を使ったワイヤレス充電システムを参考出品している。駐車場内に充電端末を備えておき、そこに車を入れれば、充電が始まる、という仕組みだ。実は車側にも、この写真と同じ予備タイヤほどの大きさの受電器が必要なのだが、こういうシステムが実用化されれば、いちいちケーブルを挿し込む必要もなくなり、とても便利そうだ(図2)。
電気自動車は大げさな構造を必要としないため、パーソナルな街乗り用のツールとしても大いに有望。そんな向かう先をピタリと形にしたのがフォルクスワーゲンの「Nils(ニルス)」だ。2011年9月のフランクフルトモーターショーで世界初公開されたコンセプトカーだが、車重わずか460kg。それでいて航続距離65km、最高速度130km/h。街乗り用として、すぐにでも欲しくなる1台だ(図3)。
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