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2011年11月8日 page:1/3次へ

ネット&リアルで情報の「見極め力」を付けたい(第182回)

専門家への「丸投げ思考」の罠に落ちないために

青木 恵美=ITライター&コラムニスト

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(執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

「情報の見極め力」が必要、と再三言われているけれど…

 ネットでWeb検索するときなど、欲しい情報を探す力はもちろん、このごろではたくさんの情報の中から何が正しいのかを自分の目や頭で見分けて適切な行動に結び付ける「見極め力」が大事だと再三見聞きする。例えばTwitterでリツイートするときなどは、リツイート元の情報が正しいかどうか見極めてから流そう、みたいなことは巷でも言われているし、自分でもそう書いてきた。ネット上の情報を見極める力がキモということはもうすっかり常識になってきている。

 震災やその他の憂慮すべきことが次々起こる中、それらがきっかけで、マスコミの流すニュースも、実はそれほど鵜呑みにできる情報ではなく、ひとりひとりが真実を自分の力で見極めて、自分の頭で判断して対策を取らなければ、情報に振り回されて、あとで痛い目を見てしまう、みたいなこともわりとみんな分かってきていると思う。

 とはいえ、この現実社会では、陥りやすい情報の罠がまだまだあることに気付いた筆者なのだ。それは、「専門家だから」「詳しいから」みたいな感じで他の人にゆだねてしまい、鵜呑みにしてしまうことから始まる、「丸投げ思考」の罠。

専門家に頼りたい気持ちは分かるが…

 ところで筆者、いろいろなメディアにIT関連のこととか書いているので、コンピューター関連に詳しい、または専門家だと思われている。確かにそういう面もある。それゆえ、パソコンなどのトラブル時に頼りにしてくれるのもまあ、ありがたい話ではある。

 ところがだ、そうやって頼ってきてくれたある意味ありがたい相手から、例えば電話とかでパソコンのトラブルの様子を話した後に「どうしたらいい?」みたいに聞かれるのだが、たいてい伝えてくれる情報は非常に少ない。で、こちらからトラブルの詳しい状況はもちろん、ハードやソフトの環境、何をしようとしてトラブったかとかいろいろ聞くと、「専門家なんだから(それぐらいのこと、言わなくても)分かるでしょ」みたいな感じに言われてしまう。挙げ句「話はいいから来て見てちょうだいよ」みたいななりゆきに。

 まあそのあたり、忙しいから…とやんわり断ったりすれば済むのかもしれないけど、好奇心と親切心半々で様子を見に行ってみると、さらに「投げっぱなし」全開、「専門家なんだから、見れば分かるよね」「専門家なのに分からないの」みたいな言い方をされたり。まあ、イライラはおさえて、何とか直しはするけれど…(笑)。

 そんなこんなで、「専門家」と言われても、ほかの人よりも経験や知識が豊富なだけであって、普通の人間。なにも話さずに何もかも分かるのは神様だけ。人はそれを忘れてつい「シロウトだから」(分からない)という甘えに陥りがちだ。


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