「必要は発明の母」と言いますが、まさにここで紹介する「学習1カ月でWeb制作会社にもぐり込む! 超初心者のためのWebページ制作入門」の内容は、私にとって必要に迫られたものでした。
3年前、私は長らく続けていた、気ままなフリーランスのデザイナー生活に別れを告げ、販促・広告物の企画制作会社を立ち上げました。そして昨年2009年初頭から、正社員を初めて雇用しました。
採用したのは、以前私が勤めていたデザイン制作会社の後輩でした。彼女は、印刷物のDTP歴が10年以上あり、十分なキャリアーを持っていましたが、Webページ制作については、ずぶの素人でした。紙媒体の市場規模が縮小を続けている昨今、活躍の場を求めて、弊社の人材募集を聞きつけて志願してきたのです。
私はまず最初に、彼女にWebページ制作の最低限のスキルを身に付けてもらうため、自分が理解しやすいと思う解説書を2冊買ってくるように命じました。1冊は順を追って制作技術を解説している講座タイプのもの、もう1冊はリファレンスのように用語解説をしているものです。そして、1日に1時間ほど、それらの解説書を教本として、彼女に対して「HTML+CSS制作講義」を始めるようになりました(ものすごく噛み砕いちゃいますが、HTMLやCSSとは、Webページを作るための言語のことです)。

“講義”のあとは当然、事務所の近くのスナックで、しゃべり続けて乾いた喉を潤さなければなりませんね。ぷはっ!
リーマン・ショックの波に大揺れの真っただ中、こんなご時世に社員をとるなんてまあ景気がいいのねと、私の気炎もママのイヤミに呑み込まれます。そこは、青山・乃木坂という土地柄、デザイナーの人たちが多く出入りしていますが、やはり景気が悪化すると最初に削られるのは広告宣伝費と言われるだけあり、苦しい台所事情が聞こえてきます。
特に派遣のデザイナーなどは先行きに不安を感じているらしく、ママから「このオカマも雇ってあげてよ!」と、懇意のデザイナーを紹介されるような状況。私の隣りで飲んでいた当のご本人に、HTMLとか組めるんですか? と話を向けてみると、「できないのよね〜。やっぱりWebができなきゃってことになるのよね〜。」と、ちょっぴりリアルにヘコませてしまう始末。
そのスナックでの話に限らず、「今まで紙媒体でやってきたけど、仕事が減ってきたなあ。Webの方に活路を見出したいが、また勉強するのは大変そうだし……」と思っている人が多くなっているように感じていました。
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