全国新聞の「ベイエリア戦争」が起こっている。
ニューヨーク・タイムズは、10月半ばに「ベイエリア版」の折り込みを入れ始めた。「ベイエリア版」は全部で4〜6ページほどの薄いセクションで、サンフランシスコやシリコンバレー地域の購読者に届けられる。
これに対抗して、ウォールストリート・ジャーナルは11月5日から、同じく「ベイエリア版」を発行する予定だ。有力全国紙として知られるこの二紙がベイエリアの裕福な読者を狙って仕掛ける、購読者獲得競争である。
ウォールストリート・ジャーナルは、これからなのでまだ見ていないが、ニューヨーク・タイムズのベイエリア版は、通常はテクノロジーのビジネスばかりを扱っているニューヨーク・タイムズ本紙では見られないような、おっとりした記事が見られた。最先端をいくサンフランシスコのリサイクリング法の話や、マリファナの医療目的での合法化による地元への影響などである。ウォールストリートがどんな記事で攻めて来るのか、楽しみなところだ。
生き残りをかける新聞社にとって、「地方」は未開拓の宝庫と見られている。実はアメリカにはもともと頑強な地方新聞の歴史があるのだが、その地方新聞が広告収入の低下や経済危機の影響で、軒並み閉鎖の憂き目に合っているからだ。
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