2009年4月17日付の日本経済新聞によると、国交省が利用者5000人を超える駅のホームに落下防止用の柵を設置することを決めたらしい。理由は乗客の飛び込み自殺防止だそうだ。柵を設置するのは良いことだが、こうした対処療法を果てしなく繰り返す国交省や鉄道事業者の涙ぐましい努力を見ていると本当に悲しくなる。
4月10日に発表された15.4兆円の「経済危機対策」には満員電車対策は盛り込まれなかった。やっぱり乗客の声を聞いていないのか、鉄道事業者からも、国交省からも、経済危機克服のための有識者会合に参加したメンバーからも、複々線化事業の促進など、満員電車の抜本的対策についての意見は出されなかったようだ。
でも、普段はアクセス数が低迷する僕のしょぼいコラムが「満員電車をなんとかしよう!」というタイトルが付いただけで、週間ランキングがトップになるほど、人々は満員電車の問題解決を望んでいる。
平成19年の厚生労働省人口動態統計によると、5歳階級別では20〜39歳の死因のトップは自殺である。40〜49歳でも第2位だ。2007年に20〜59歳までの働く世代のうち自殺で亡くなった方々の総数はなんと1万8756人である。
阪神淡路大震災の死者6432人の約3倍もの働き盛りの人々が毎年自殺で亡くなっているのである。信じられないことだ。自殺で亡くなった方々のうち何人が満員電車に揺られていたのかは分からない。だが、うつ病に苦しみながら満員電車に押し込められることが、強烈な苦痛であることは想像に難くない。
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