私がまだかまだかと待ち望んでいるキーボードなしのミニミニノートはもちろん出ることはなかったが、常日ごろ使いこなしに苦労している各種機能やサービスが格段に充実した。いいね、いいね、ソフト企業として、またコンテンツプロバイダーとして新しい道を切り開くその姿勢、これからもガンガン行ってほしいなあ。
ぷっくりとした体形のフィル・シラー、ワールドワイドプロダクトマーケティング担当シニアバイスプレジデントが壇上に上がった今年のMacworld Expo。スティーブ・ジョブズCEOのあの、ちょっと甲高いハリのある声は聞けなかったが、アップルが今後進んで行く道をクリアに見せてくれた点で、私としては大安心。これからも矢継ぎ早に他の「パソコンメーカー」を圧倒して行ってほしいものだ。
なぜこんなに喜んでいるかって? ここ数年間、苦労して使いこなしてきたアプリの溝を、今回登場したさまざまなアプリケーションが埋めてくれ、アップルがライフスタイルを楽しく彩ってくれる企業としてぐんぐん成長して行っていることが確認できたからだ。
私の、このコラムを長きにわたって読んでいただいている読者の皆さんはお分かりいただけるかも知れない。あれ? こんな画面、今日の基調講演で出てきたような気がする(写真1)。
例えば、「Macにつなげると楽しいモノ−−GPS」。これはもう2年半も前の2006年9月の記事だ。その後も、あれこれソフトを試し、「地図に写真貼り付け、思い出記録」とか、「新しくなったiPhotoで思い出記録」とか、あれこれ調べてはそのノウハウをご紹介してきたが、その苦労のかなりの部分が、「iPhoto '09」に組み込まれ、軽減される(写真2)。iPhoto '09は、今回発表されたデジタルクリエイティブスイート「iLife '09」の中でもイチオシと言えるソフトだ。
最近デジカメや多くの携帯電話、そしてiPhoneにはGPSユニットが組み込まれている。これらを使って撮った写真は、一瞬で地図上にピンが打たれるという仕掛けだ。
私の過去の記事では、GPSデータが付いた写真をGoogleマップに重ね合わせたり、専用のサイトに送り込んだり、それは面倒な手続きを踏んでいたものだが、これが一発で解決する。リリースされたら、多分、一番に飛びついて愛用ソフトの一つになるだろう。
しかし、問題はGPSユニットを内蔵していないデジタルカメラの場合だ。GPSユニットに代わるデバイスが手近にない場合は、写真に場所の名前を指定することで地図と連携させることができる。
しかし、野山の花や動植物を撮った場合には、どの沢で撮ったものかきちんと記録しておきたいものだ。そんな場合は何らかのGPSユニットを使いトラッキングしておくのがいい。その後、以前の記事「新しくなったiPhotoで思い出記録」で紹介した通り、「JetPhoto Studio」などを使い、同時に収集したGPSデータを写真にくっつけ、次いでiPhoto '09に任せるという流れになる。
単体のGPSユニットをお持ちでない方でも、心配することはない。iPhoneさえあれば、同じことが簡単にできる。iPhoneでのGPSデータ収集用にはさまざまなiAppが考えられるが、以前のコラム、「iPhoneお友にメタボ対策計画開始」で紹介した「iTrail」がお薦めだ。
iPhoto '09にGPSデータ処理機能が入ったことで、今後、iPhoneのGPSデータとiPhotoライブラリをつなぐユーティリティが続々現れて来るものと思われる。登場の折りにはまたその使いこなし方を改めてご紹介することにしよう。
遊びにも仕事にも
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