高橋 量=デジタル・コンテンツ・パブリッシング
その1はこちら
Windowsで新たに搭載された「センサー&ロケーション」。コンティニュアに対応する機器も当然その一つ。センサーのその技術がヘルスケアとどう結び付けられていくのか。マイクロソフトのデベロッパー&プラットフォーム統括本部でエンベデッドエバンジェリストを勤める太田寛氏に話を聞いた。
そうとも言えますし、ある一面ではそうでもありません。BtoBのヘルスケアサービスについてはアメリカが進んでいると言えるでしょう。しかしBtoC、つまりコンシューマを対象にした健康機器や医療サービスが充実しているとは言えません。逆に日本にはコンシューマ向けの健康機器ベンダーがたくさん存在するので、むしろBtoCにおいては日本のほうが盛り上がるかもしれません。業界も一丸となってBtoB、BtoC両方でのデジタル医療サービスを盛り上げようと雰囲気が感じられます。そのあたりがアメリカと日本で大きく異なるところですね。
6月にWindows7をベースにした「Windows Embedded Standard 7」が出るのでそこでもBtoBでのシナリオを仕込んでいるのですが、BtoBは固いイメージの世界ですよね。やはりBtoCでの展開のほうが面白みがあると思います。「Windows Embedded Standard 7」は組み込み用のOSですので、例えばテレビに組み込んでホームターミナルとして利用することもできるでしょう。最近では「3スクリーン+クラウド」という言い方をしているんですが、デスクトップや携帯電話、テレビなどからネットワークにアクセスして、さまざまなサービスを利用できるようになると思います。もちろん、ヘルスケアもそのうちのひとつでしょう。
例えば運動と関連したサービスなども出てくると思います。血圧計と加速度センサーを組み合わせたり、フィットネスマシンのデータを参照するサービスが出てくるのではないでしょうか。そのデータを医療機関とつなげてメタボ解消のプログラムを作ったりだとか、効果があったので今日は何キロカロリーまで食べていいですよとアドバイスしたりですとか、いろんな可能性があると思います。
また人感センサーを使って高齢者の自立を支援したり、家庭のホームターミナルから遠く離れた家族の様子を見るといったこともできるようになるでしょう。これらのサービスの共通プラットフォームとして「センサー&ロケーション」が役立つと思います。わたしたちが提供する技術やインフラが、新しいサービスや市場を生み出していくのはとてもうれしいですね。
ヘルスケア市場は、まさに「ブルーオーシャン」だと言えます。これから新しい市場が広がっていくのはまず間違いありません。大切なのはアイデアが浮かんだらやってみることですね。これまでこの「やってみる」はとても大変なことでしたが、「センサー&ロケーション」で身近なものになりました。「Twitter」などもそうですが、一番初めにやって普及させた人が一番大きく勝つんです。
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