今や16GBで3000円以下などという激安製品もあるUSBメモリー。一昔前のフロッピーディスク感覚で、デジカメ写真やOffice文書などの“マイデータ”を普段からUSBメモリーに保存している人も少なくないだろう。そこで気になるのはUSBメモリーの寿命。正確に言うと、それが採用している半導体チップ、フラッシュメモリーの寿命だ。
フラッシュメモリーは電気的に情報を記録・消去でき、電源を落としても情報を保持できる半導体チップ。USBメモリーに限らずmicroSDやSDといったメモリーカード、あるいは携帯音楽プレーヤーなど、さまざまな機器で記録メディアとして採用されている(図1)。特に最近は、磁気記録メディアの代わりにフラッシュメモリーを採用したドライブ装置、SSD(solid state drive)がブーム。SSDの記録容量も登場当初こそ16GBや32GBと小さかったが、現在では100GBを超える製品が登場している。CドライブをSSDにしてWindowsなどのOSをインストールできるご時世である。
ところが悩ましいことに、フラッシュメモリーには「データ保持期間」「書き換え可能回数」なる仕様が存在する。半導体チップや周辺機器のメーカーなどが提示している指標だ。現行製品の多くが採用しているMLC(multi level cell)というタイプのチップでは、データ保持期間は5〜10年、書き換え可能回数は5000〜1万回ほどだ。
データ保持期間5年とは、例えばUSBメモリーをパソコンから外して5年間机の中に放置すると、データが電気的に消失する可能性があることを意味する。また、書き換え可能回数が5000回とは、同じ個所を5000回書き換えるとその部分が使用不能になる恐れがあるということ。いずれもハードディスク(HDD)などでは基本的に起きない、フラッシュメモリー特有の問題である。
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