これまでパソコン用の地デジチューナーは、「デジタル放送を受信・表示・出力・記録する機能を一体のものとした機器」と定義付けられており、この規定を基に、外付け地デジチューナーを周辺機器として単体発売することはできないと解釈されていた。今回のガイドライン案では、受信機の定義について「提供製品が他のハードウエア、ソフトウエアと組み合わせて、受信器全体の機能を制御・保証でき、機能上一体として扱うものも含む」と明記し、周辺機器としてパソコンと組み合わせて使う外付け地デジチューナーも単体販売できることを明記している。
ガイドライン案ではこのほか、(1)映像・音声のほかデータ放送や字幕も保護対象となること、(2)チューナーと視聴ソフトなどとの間で1分間に1回以上相互認証を行うこと、(3)パソコン内部でテレビ映像を扱う際は必ずローカル暗号化を施すこと、(4)テレビ映像の視聴時に画面をキャプチャーできないよう設計すること――などを求めている。パソコンにディスプレイを外付けして使っている場合、著作権保護技術のHDCPに対応したビデオボードとディスプレイが必要になるが、ノートパソコンや液晶一体型パソコンなどでは、そのままテレビ映像を表示し視聴できる。
パソコン周辺機器メーカー各社では、PCIスロットに装着するタイプやUSB端子に接続するタイプなど、複数の対応機器が準備されている。「設計は基本的に完了しており、現時点のガイドライン案には対応している。ガイドライン案が確定し次第、仕様の最終調整を経て量産に取りかかる。B-CASカードの発行を得た段階で、少数のロットでも早い段階で出荷する方向で調整している」(パソコン周辺機器メーカーの開発担当者)など、各社とも北京五輪商戦に向けて一挙に外付け地デジチューナー市場を立ち上げたい考えだ。
仕様は各社で異なるものの、視聴や録画のほか、データ放送、Blu-ray DiscやDVDへのダビング、チャプター分割による簡易編集、映像の解像度・ビットレートの変更といった機能が盛りこまれる見込み。多くは地デジ専用となる見込みだが、BS/CSを含めた3波対応のチューナーの投入を検討しているメーカーもある模様。価格帯は2万〜2万5000円前後のものが多く、多機能機で3万円前後となる見込み。1万9800円といった低価格機を中心に市場が盛り上がりそうだ。
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