最近、いわゆる「ケータイ世代」について書かれた本をいくつか目にするようになりました。それらの本では色々な視点から、この「ケータイ世代」なる、わかったようで、実はよくわからない概念について解説を試みています。
主張はさまざまですが、1つ共通点があるとすれば、そうした本のほとんどが、枕詞のように「オジサンにはわからない○○」だとか「誰も知らない××」だとか、妙にもったいぶった修飾語を付けていることでしょうか。(笑)
では、それらの本では「ケータイ世代」を何才から何才ぐらいと定義しているのでしょうか? 私が見た限りそれらの本ではおおむね、近年ユーザー数の急増で注目の「モバゲータウン」会員の主要年代である10代中盤〜20代前半ぐらいまでを「ケータイ世代」と称しているようです。
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| 図1 「モバゲータウン」会員の年令比率と性別。ケータイコミュニティは概して女性が多く、女性比率が7割を占めるコミュニティも珍しくないが、ゲームを中核とする同サイトでは男性が多い。10代と20代がそれぞれ4割前後を占めており、20代以下の会員で全体の81%を占める(ディー・エヌ・エー発表資料より抜粋) |
しかし「ケータイ世代」なる言葉を耳にして気になってしまうのは、そもそも私たちは、その世代のどのような行動を指して「ケータイ世代」と呼んでいるのかということです。
若年層は、平均すれば大人より可処分所得が少ないのですから、割高な音声通話よりメールを使うのはある意味当然です。それに10代の多くは、親との同居によってプライバシーが制限されるため、友だちや恋人と「プライベートな話」をしたければ必然的に「プライベートなツール」である携帯電話を選ぶでしょう。
最近では「世帯ごとのパソコン保有率」こそ高まりましたが、若年層は大人と比べれば必ずしも自分専用のパソコンを持っているわけではないでしょう。しかしネットアクセスというのは極めてプライベートな行為ですから、「インターネットを見たいなら、お父さんのパソコンを使えばいいじゃないか」と親に言われたら、あなただったら素直に従いますか?少なくとも私はイヤです。(笑)
本当にそうでしょうか?最近では進学や就職などで親元を離れ自活しても、自宅にパソコンを置かずケータイのフルブラウザーで済ませる若者も少なくないと聞きます。しかし、そうなっても「ケータイを手放さない」という習慣を引きずっているというなら、それを「柔軟」とは誰も言わないでしょう。IT機器のインタフェースは「刷り込み」による影響が強いので、最初に慣れ親しんだツール(ケータイ)から離れることが難しいということなのでしょう。
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