我が社の外付けハードディスクなら、読み書き速度がライバル製品よりワンランク上ですよ」──。最近、こんなうたい文句を掲げる周辺機器メーカーが出てきている。バッファローは5月から、「速度約23%アップ」といった宣伝文を新製品のパッケージに印刷(右図)。10月には、アイ・オー・データ機器もWebサイトで自社製品は「読み込みが約30%高速」だとアピールし始めた。
いったい何が起こっているのか。実は両社は、独自にUSBのデータ転送を高速化するソフトウエアの開発にそれぞれ成功したのだ。具体的には専用のUSBドライバーを、標準ドライバーの代わりに用いる。インストールすると、外付けハードディスクとパソコンの間でUSBケーブルを介してデータをやり取りする際の効率が向上する。結果として、書き込みや読み出しにかかる時間が通常より短くなる。アイ・オー・データ機器はこの技術を「マッハUSB」、バッファローは「TurboUSB」と呼ぶ。
高速USBドライバーは、対応製品でのみ利用できる。ライバル製品で高速化ドライバーが機能しないように制限している。非対応のほかのUSB機器では従来通り標準ドライバーが使われ、USBハブなどを利用している環境下でも、対応製品以外がデータ転送する際には標準ドライバーを使う。つまり、高速化ドライバーがほかのUSB機器に支障を来すことはない。ちなみに、TurboUSBとマッハUSBの間に互換性はなく、2社の製品を併用することも可能だ。
両社が独自技術を開発した背景には、パソコン上で扱うデータ量が急増し、今まで以上にユーザーがスピードに対してシビアにチェックする傾向が強まっていることが挙げられる。とはいうものの、最新の高性能なハードディスク部品を採用するだけでは、ライバルが簡単に追従し、価格性能比の面で大きな差はつけられない。「ライバルにはない付加価値を、それもタダで提供することにより、店頭でユーザーに選ばれる製品を目指した」(バッファロー)。そこで、目を付けたのがUSBの転送速度の底上げだったわけである。
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