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2007年5月22日

ペンでアプリを操作してみる(第24回)

深川 岳志=テクニカルライター

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(執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 今回はタブレットを使ったコマンド操作を試してみた。ふだんはすっかりマウスに慣れきっている身だが、タブレットを使った予想外の操作感に驚いた。

 ペンでOSやアプリケーションを操作するためには、まずコントロールパネルの「ペンと入力デバイス」を開く。「ペンと入力デバイス」には3つのタブがある。「ペンのオプション」「ポインタオプション」「フリック」である。

 まず最初に、「ペンのオプション」タブでペン操作の基本を確認しよう。

図1 初期設定ではペンで一度ダフレットをタッチするシングルタップが「シングルクリック」、連続してタッチするダブルタップが「ダブルクリック」、タブレットをタップした状態でしばらく止めるプレスアンドホールドが「右クリック」に設定されている

 タブレットの任意の場所をペンでタッチすることで、マウスのシングルクリック、ダブルクリック、右クリックに相当する操作が行える。

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図2 IEの画面をペンでタッチしたままにすると、灰色の輪が表示される。輪が表示された状態でペンをタブレットから離すとマウスの右クリックと同じ状態となる

 「ポインタオプション」タブでは、ペンカーソルの形を設定できる。いまどんな操作をしているのかを視覚的に知ることができて便利だ。

図3 「ポインタオプション」タブでは、モニター上のペンカーソルの形を決められる

 3つめのタブである「フリック」タブは、ペンで画面をこするように動かすことでコマンドを操作できるように設定するための画面である。「上」「右上」「右」「右下」「下」「左下」「左」「左上」の8方向に「コピー」「削除」など特定の操作を設定できる。初期設定では、「上」「右」「下」「左」に、それぞれ「上にドラッグ」「進む」「下にドラッグ」「戻る」という操作が割り当てられている。

図4 「フリック」タブ。フリック操作(ペンで画面をこするような操作)を使うかどうかや、フリック操作の感度を設定できる

 「ナビゲーションフリックと編集フリック」をチェックし、「カスタマイズ」ボタンをクリックすると、より詳細なフリックの設定が可能になる。

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図5 8方向に、特定の操作を割り当てることができる。画面は初期設定

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図6 特定のキーの組み合わせを設定したいときは、各方向のリストから「(追加)」を選び、名前とキーの組み合わせを設定する

 以上で、ペン入力の設定は終わりである。

 早速IEを開いて、「進む」「戻る」などのペン操作を試してみる。……と、ここで「あれっ」と首を傾げてしまうのではないだろうか。たとえば、ペンをタブレットにタッチして左方向に動かすと「戻る」を押したときの操作になるはずなのだが、ぜんぜん戻ってくれない。

 それもそのはず。ペン操作にはコツがある。思ったよりもずっと素早くペンを動かさなければならないのだ。操作に慣れるために、「フリック」タブの一番下にある「フリックの使い方の練習」をクリックして、ペンフリックトレーニングを開こう。

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図7 ペンフリックトレーニングの画面。ペンを使って、実際に8方向への動きを練習する。うまくいかない場合、距離、速さ、まっすぐ書いたかどうかという3つの原因を指摘する

 最初はなかなかうまくいかないが、しばらく各方向への練習を繰り返していると、ペンを「ピッ」と跳ねるように動かすとよいことが分かってくる。

 トレーニングを終えてから、ブラウザーやWindowsフォトギャラリーなどで試してみると、たしかにフリック操作で「コピー」や「進む」といった動作が行える。手首を動かすだけで基本的な操作を行えるので、慣れるととても便利だ。おまけに、文字も入力できるため、Webサイトのブラウジング程度の操作なら、いちいちキーボードを使う必要がない。

 タブレットを持っている人は、ぜひ一度、このキーボードレスの環境を試してみてほしいと思った次第だ。タブレットは絵を描くツール、という概念が覆るのではないかと思う。

著者プロフィール

【深川岳志(ふかがわ たけし)】
1960年、兵庫県生まれ。学生時代はSF大会の運営にうつつを抜かし、卒業してから茫然とした。上京して、「最新ワープロ大百科」を編集していた(株)プロファイルに入社。日本語ワープロの取材を重ねるが、時代は変化してパソコンが主流となる。フリーランスになって、ビレッジセンター出版局から「プログラマの秘密」「プログラマの憂鬱」などのインタビュー集を出版。「日経クリック」誌にNIFTY Serveに関する連載を持ち、以後、パソコン誌を中心に寄稿を続けている。得意技は「失敗談」。私が触るとたいていのパソコンが壊れたり、不可思議な現象を見せる。ちなみに現在は、と書き出すとなかなか話が終わらないので、私の悲惨な現状はコラムや誌面でお読みください。
趣味は読書とか観劇とかテレビドラマとか、エンターテインメント一般ですが、毒性の強いものが好き。いま放映中の番組では「リトルブリテン」(英国BBCのコメディ)が抜群です。
ここ数年で一番善行だと思ったのは、リビングを床暖房にしたこと。猫の寿命が数年延びた気がします。


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