無味乾燥なWindows Updateにゲームが登場!というと、慌ててダウンロードしようとする人も多いと思うが、残念ながら今回紹介するサービスはWindows VistaのUltimate版ユーザーだけの特典である。
言うまでもなくVistaには「Home Basic」、「Home Premium」、「Business」、「Enterprise」、「Ultimate」という5種類のパッケージがあるが、機能全部入りの「Ultimate」を購入すると、「Windows Update」に「Windows Ultimate Extras」というコンテンツが追加される仕組みになっているのだ。
Windows Updateといえば、ソフトのバグ取りやセキュリティ面の強化を図る目的で作られたオンラインアップデートサービスだが、ここに特典サービスを紛れ込ませるとはうまいことを考えたものである。
滝が流れ落ちる「動く壁紙」をPCオンラインのニュースでご覧になった方もいると思うが、あの壁紙もWindows Ultimate Extrasである。すべてのWindowsユーザーにもれなくプレゼントされるわけではないのだ。
残念なことに日本語版「Windows Ultimate Extras」には、まだ動く滝は追加されていないが、ゲームがひとつメニューに加えられている。ゲームをしたい熱が前回から続いているので、さっそく特典ゲームを試してみた。
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| 図1 スタートメニューから「Windows Ultimate Extras」を起動する。メニューに見あたらなければ、「すべてのプログラム」をクリックして探す |
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| 図2 「Windows Ultimate Extras」と「Windows Update」が統合された画面が表示される。「利用可能なExtrasの表示」をクリック |
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| 図3 「Hold Em ポーカーゲーム」を選択し、オンラインからインストールを行う |
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| 図4 インストールが済むと、ゲームエクスプローラに「Hold Em」が追加される |
「Hold Em ポーカーゲーム」は、ソリティアやフリーセルとはちょっと毛色の違うトランプゲームだった。
6人のプレイヤーがポーカーを戦う。5人のコンピュータキャラクターとユーザーだ。最初に各人が1000点ずつのチップを持って、持ち金がなくなるまで賭けををする。相手を全員打ち倒したら勝利だ。
もう少し詳しく説明しよう。まず最初にプレイヤー全員に2枚のカードが配られる。このカードを見て、ゲームに参加するかどうかを決める。参加なら「コール」、辞退なら「フォールド」を選ぶ。中央のカードが1枚、もう1枚と配られ、そのたびにチップの賭け金が増えていく。手元の2枚を合わせ、ストレート、フラッシュ、スリーカード、ツーペア、ワンペアといった手を作っていく。手がないくせに、賭け金を釣り上げてくるキャラクターもいるから油断はならない。
架空とはいえ、チップをかけるのでちょっと緊張する。こうして最後まで残ったもの同士が手を見せ合い、いい手を作ったものがチップを総取りする。このゲームをチップがなくなるまで続けることができる。
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| 図5 最初に2枚の手持ちのカードが配られ、それをみて「コール」をクリックし、チップを出したところ。すでに降りているキャラクターもいる |
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| 図6 「コール」で勝負が決まる。「オールイン」で持ち金全部を賭けることもできる(受けてくれる相手がいれば) |
Windows Ultimate Extrasは、正直、どのくらいのお得感があるかよくわからないのだが、アメリカで提供されている動く壁紙などを見る限り、このあとに出てくるコンテンツにはかなり期待してもいい気がする。あ、もちろん、「Hold Em」もとても面白いのだけど。
さて、ここまで読んで「悔しいっ」と思われた方も多いだろう。だって普通のユーザーは、「Home Premium」や「Business」版のVistaを使っていると思うのだ。全部入りというのはかなり欲張りな選択肢だと思うのだ。
「どうせならWindows Ultimate Extrasってやつを楽しんでみたいじゃないか。でも、いまから買い直すのもなあ」
ごもっとも。
そこで利用したいのが「Windows Anytime Upgrade」というサービスである。オンラインで上位のエディションにアップグレードできるやつだ。わざわざパッケージ製品を買い物に行かなくて済むし、いまのVistaも無駄にならないということでとても便利。
しかし、値段はけっこうキツい。参考価格では、「Home Premium」から「Ultimate」へのアップグレードは1万8800円、「Business」から「Ultimate」へのアップグレードは1万6800円(関連記事)。さてどうする?
【深川岳志(ふかがわ たけし)】
1960年、兵庫県生まれ。学生時代はSF大会の運営にうつつを抜かし、卒業してから茫然とした。上京して、「最新ワープロ大百科」を編集していた(株)プロファイルに入社。日本語ワープロの取材を重ねるが、時代は変化してパソコンが主流となる。フリーランスになって、ビレッジセンター出版局から「プログラマの秘密」「プログラマの憂鬱」などのインタビュー集を出版。「日経クリック」誌にNIFTY Serveに関する連載を持ち、以後、パソコン誌を中心に寄稿を続けている。得意技は「失敗談」。私が触るとたいていのパソコンが壊れたり、不可思議な現象を見せる。ちなみに現在は、と書き出すとなかなか話が終わらないので、私の悲惨な現状はコラムや誌面でお読みください。
趣味は読書とか観劇とかテレビドラマとか、エンターテインメント一般ですが、毒性の強いものが好き。いま放映中の番組では「リトルブリテン」(英国BBCのコメディ)が抜群です。
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