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2007年2月13日

第11回 ネットから情報が降ってくる

深川 岳志=テクニカルライター

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「あとで読む」機能の使い方
(執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 Vistaをインストールしてみて、改めて実感したのが、ガジェットの便利さだ。追加と削除も簡単で、こんなに便利なものがあろうかと、今ごろにして感心しているのである。

 Vistaのインストール時にデスクトップ右側に「サイドバー」と呼ばれる領域が用意され、サンプルとして「時計」、「スライドショー」、「フィードヘッダー」が表示される(図1)。サイドバー自体は透けているので、一見、デスクトップと融合している。しかし、プロパティで「サイドバーを常に他のウインドウより上にします」にチェックを入れると、くっきりとその存在を現す(図2)。

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図1 Vistaのデスクトップ画面の右側。3つのガジェットが置かれている。上から「時計」「スライドショー」、「フィードヘッダー」

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図2 ガジェットとガジェットの間の何もない部分を右クリックし、メニューから「プロパティ」を選ぶ。「サイドバーを常に他のウインドウより上にします」にチェックを入れると、このようにサイドバーの色が変化し、常に最前面に表示されるようになる

 時計をはじめとするミニアプリは「ガジェット」と呼ばれる。普通のアプリケーションとは異なり、サイドバー上で動作することを前提に作られたアクセサリーだ。ガジェットにはゲームから検索バー、IP電話までさまざまな用途のものが用意されている。

 最初にVistaを起動し、大きなアナログ時計を見たとき、実はじんわりと感動した。私は腕時計を持たない人間で、外では携帯、家ではパソコンのタスクバーで時刻を確認していたので、見やすい時計の出現がうれしかったのだ(こんなことはあまり大きな声で言えない)。

 スライドショーは、しばらく見ていると、仕組みがわかった。「ピクチャー」フォルダーの中にある画像をゆっくりと切り替えて表示しているのである。画面を右クリックして「設定」を開くと、対象となるフォルダーや表示間隔を設定できる(図3)。

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図3 スライドショーを右クリックすると、「設定」メニューを選択できる。この操作はほかのガジェットにも共通している。ここで設定できるのは対象となる写真が保存されたフォルダーの指定と表示間隔の2つ

 問題は、フィードヘッダである。じぃーと五秒間見つめても、1時間くらいチラッチラッと横目で眺めてもなーんにも変化がない。これはいったい何であろうか。

 「フィードとは何ですか?」というヘルプを読んで、ようやくIE7.0のRSSフィード機能と連携していることが分かった。例えば、日経パソコンオンラインのニュースをIE7.0で購読すると、一定間隔で最新の目次と概要が表示されるわけである(図4)。

 RSSは個人のブログでもサポートしているので、知人がネットで何かを書き込めば、すぐに自分のデスクトップにその知らせが来るという、分かってみれば極めて便利な仕組みなのだった。

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図4 「フィードヘッダー」には購入したフィールドの最新の目次が表示される(PCオンラインのRSSの登録方法はこちら)。目次をクリックすると、より詳細な説明が左側に表示される。元の記事にジャンプすることもできる

 Vistaにはこのようなミニアプリが10個あまり用意されている(図5)。前記の3つに加え、CPUメーター、カレンダー、ピクチャパズル、株価、通貨換算、天気、付箋、連絡先など、いずれも便利だが、特に使い勝手が良いのはネットから自動的に情報をとってくるツールだろう。例えば、株価などは株価コードを指定しておけば、特定の企業の20分遅れの株価を常に表示してくれる。

 天気予報などもそうである。最初からパソコンの内部にある情報ではなく、外部からの情報を見やすい形に加工するところに妙味がある。

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図5 最初から用意されている11個のガジェット。これらはマイクロソフト製。ダブルクリックすると、サイドバーに表示される。サイドバー上で削除しても、ガジェットそのものは削除されない

 実を言えば、これらのミニアプリ、HTMLとJavaスクリプトという汎用的な技術の組み合わせて作られている。つまり、ミニアプリはマイクロソフトだけが提供するものではなく、ちょっと凝ったWebサイトを作る程度のスキルをもった人なら誰でもガジェットを作れるのだ。

 ガジェット追加画面をよく見ると、下部に「オンラインで追加のガジェットを取得」という文字があるので、クリックしてみよう。 企業やユーザーが作ったミニアプリのサイトを紹介している「Windows Vista サイドバーをカスタマイズ」が表示される(図6)。

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図6 サードパーティ製のガジェットが集積されたページ。ガジェット追加画面からジャンプできる

 ここでは、ミニアプリはカテゴリ別、ダウンロードランキング別、評価ランキング別に紹介されている。気に入ったものはそのままインストールが行える。

 試しに「瞬!ワードガジェット」を追加してみた(図7)。これは最新のキーワード動向をリアルタイムに集計し、短時間に急激に検索回数が増えたキーワードやサイトをランキング表示するミニアプリで、気になる言葉が出てきたら、その場で検索が行える。「今何が流行っている?」という動向に不安な私などは、結構ハマッてしまいそうだ。

図7 ニフティ製のガジェット「瞬!ワードガジェット」。文字通り、旬な言葉をランキング形式で表示する。刻々と移り変わるので、目が離せない

 魅力的なガジェットは今後もどんどん増えていきそうである。特にネットと連動する形のものは、自動的に情報が入ってくるので便利だ。

 サイドバーとガジェットの組み合わせはVistaを活用する上でぜひとも使いこなしたい機能のひとつである。

著者プロフィール

【深川岳志(ふかがわ たけし)】
1960年、兵庫県生まれ。学生時代はSF大会の運営にうつつを抜かし、卒業してから茫然とした。上京して、「最新ワープロ大百科」を編集していた(株)プロファイルに入社。日本語ワープロの取材を重ねるが、時代は変化してパソコンが主流となる。フリーランスになって、ビレッジセンター出版局から「プログラマの秘密」「プログラマの憂鬱」などのインタビュー集を出版。「日経クリック」誌にNIFTY Serveに関する連載を持ち、以後、パソコン誌を中心に寄稿を続けている。得意技は「失敗談」。私が触るとたいていのパソコンが壊れたり、不可思議な現象を見せる。ちなみに現在は、と書き出すとなかなか話が終わらないので、私の悲惨な現状はコラムや誌面でお読みください。
趣味は読書とか観劇とかテレビドラマとか、エンターテインメント一般ですが、毒性の強いものが好き。いま放映中の番組では「リトルブリテン」(英国BBCのコメディ)が抜群です。
ここ数年で一番善行だと思ったのは、リビングを床暖房にしたこと。猫の寿命が数年延びた気がします。


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